インスタ運用代行の料金|見積もりの差がどこから来るのかを分解する

インスタ運用代行の料金|見積もりの差がどこから来るのかを分解する

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インスタの運用を外注しようと調べると、驚くほど幅のある金額が並びます。どれも「インスタ運用代行」と書かれているので、何を基準に比べればいいのか分かりにくいと思います。

この記事では、金額そのものではなく、その金額を動かしている条件のほうを分解します。条件が読めるようになると、提案書を並べたときに「なぜ差がついているのか」が自分で説明できるようになります。逆にここが読めないと、安いほうを選んでも高いほうを選んでも、選んだ理由が残りません。

SNS全般の話は「SNS運用代行の費用相場|何で金額が変わるのかを、媒体ごとに読み分ける」に書いています。この記事はインスタに絞った内容です。

先に結論:インスタの料金は「動画を月に何本作るか」で大きく動きます

インスタの投稿には、フィード、リール、ストーリーズの3種類があります。このうちリールの制作本数が、料金をいちばん大きく動かします。

フィード画像と動画では、1本にかかる時間が違います

フィード画像は1枚あたりの制作時間が比較的読めます。一方でリールは、企画・台本・撮影・編集・字幕までを1本ごとに積み上げる作業です。同じ「月4本」でも、フィード4本とリール4本では、かかる時間が数倍違います。

運用代行の費用は、突き詰めると人の時間が何時間乗っているかです。特別な技術の差で金額が跳ねるわけではありません。だから、時間がいちばん多く乗る場所を先に見たほうが、差の説明が早く付きます。

本数が揃っていない見積もりは、並べても比べられません

各社の提案を横に置いたとき、最初に確かめるのは金額ではなく本数です。リールが月に何本入っているか。そこが揃っていない状態で金額だけを比べると、単に「安いほうは作る量が少ない」というだけの話を、品質の差だと読み違えます。

「リール込み」とだけ書かれている場合は、本数と尺、そして撮影素材を誰が用意するのかまで確認してください。この3つが書かれていない提案書は、範囲が決まっていないのと同じです。

料金を動かしている条件を、6つに分けて書き出します

ここからが本題です。以下の条件は、増えると金額が上がる方向、減ると下がる方向にはっきり効きます。自分の希望をこの6つに書き出しておくと、それがそのまま見積もり依頼の文面になります。

条件1:撮影に人が来るか、月にどれだけの時間か

いちばん分かりやすい差はここです。撮影には、機材の準備、設営、撤収まで含めてまとまった時間がかかります。撮影なしの提案と撮影ありの提案で金額が大きく違うのは、ほぼこの時間の差です。

最近は「月に何回」ではなく「月に何時間」と時間で区切る形も増えています。回数だけの表記なら、1回あたり何時間なのか、設営と撤収がその時間の中か外かまで聞いてください。同じ「撮影あり」でも、実際に店舗を占有する時間はかなり違います。

撮影なしの形は、店舗や会社の側で撮った写真・動画を送る前提になります。素材を用意する手間が自社に残る代わりに、金額は下がる方向に動きます。

条件2:動画を月に何本作るか、1本の尺はどれくらいか

本数はそのまま工数に乗ります。月4本と月12本では、企画・台本・編集がおおむね本数どおりに増えます。ただし、同じ日の撮影でまとめて素材を押さえられる場合は、本数が倍になっても時間が倍になるとは限りません。撮影の回数を増やさずに本数を増やせるかは、金額を抑えたいときに効く聞き方です。

尺も効きます。短い尺のほうが編集が軽いとは限らず、短いほど詰める作業が増える場合もあります。想定している尺を先に伝えておくと、見積もりの前提が揃います。

条件3:企画と台本が、どこまで含まれているか

ここは提案書で省略されやすいのに、実際の作業量では大きい部分です。テーマだけ決めて撮る形と、1本ごとに台本を書いて撮る形では、準備にかかる時間が違います。

「企画立案」とだけ書かれている場合は、それが月にまとめて方針を出すことなのか、投稿1本ごとに構成を書くことなのかを確かめてください。この2つは、同じ言葉で書かれていても中身が別物です。

条件4:投稿まで代行するのか、原稿の納品までか

助言と原稿づくりまでを担当する形と、実際にアカウントを操作して投稿まで行う形があります。後者はアカウントの権限を預かるぶん、責任の範囲も日々の作業量も増えます。

自社に投稿できる人がいるなら、原稿の納品までにして金額を抑えるという選び方もできます。権限の預け方については「SNS運用代行の選び方|代行する側から見た、会社ごとに実務の中身が違う5つの場所」にも書いています。

条件5:フィードとストーリーズ、コメントやDMの対応が入るか

リール中心のパッケージでは、フィード投稿やストーリーズの制作が別枠になっていることがあります。当社もこの2つはパッケージに含めず、必要な場合はオプションとしてご案内する形です。

コメントやDMの対応も、毎日発生する作業です。ここは見積書に書かれないことが多く、あとから範囲の話になりやすい部分です。返信の一次対応を誰がやるのかだけでも先に決めておくと、契約後のずれが減ります。

条件6:拠点の数と、他の媒体を一緒に頼むか

店舗が複数ある場合、撮影の移動が増え、投稿の管理も拠点の数だけ増えます。ここは掛け算で効くので、金額の動きも大きくなります。

また、インスタと一緒にGoogleビジネスプロフィール(MEO)を頼むかどうかでも変わります。実店舗の場合、この2つは来店までの導線としてつながっているので、まとめて見積もりを取ったほうが全体像が見えます。MEO側の条件は「MEO対策の費用相場|金額が何で決まるのかを、6つの条件に分解する」で分解しています。

「安い」と「高い」の間にあるのは、たいてい範囲の広さです

オンラインで学ぶ様子

安いこと自体は問題ではありません。作業範囲が狭ければ、安いのは当然です。

含まれていないものを先に聞く

確かめたいのは、含まれているものより含まれていないものです。安い価格帯では、撮影なし・動画なし・投稿文と画像の制作が中心、という形が多くなります。素材は自社で用意し、投稿も自社で押す前提になっていることもあります。

「思っていたのと違った」は、たいてい金額ではなく作業範囲の認識のずれから起きます。安い提案を見たときこそ、含まれない項目を一覧でもらってください。

自社に残る作業を数えてから比べる

提案が安いぶんだけ、自社の手元に作業が残ります。撮影に何時間出るのか、確認に誰の何分が要るのか。ここを数えずに金額だけを比べると、社内で消える時間が見えないまま契約することになります。

比べるときは、支払う額と、自社が出す時間を並べて置いてください。この2つを同時に見ると、どの提案が自分たちの体制に合うかが判断しやすくなります。

課金の形にも、いくつかの種類があります

毎月同じ額を払う形

もっとも多い形です。作業範囲を決めて、毎月一定額を払います。予算が読めるのが利点で、反面、反応が動かない月も同じ額になります。

成果に応じて変わる形

フォロワー数や来店数に応じて金額が変わる形です。一見おトクに見えますが、何を成果として数えるかの定義で、支払う額が大きく変わります。数え方と、上がったときの上限を契約前に確かめてください。

単発で一度だけ頼む形

アカウント設計だけ、撮影だけ、といった単発の依頼です。まず一度試したい場合や、社内で運用を続ける前提で土台だけ整えたい場合に使えます。

見積書に書かれていないのに、あとから出てくるもの

投稿が始まる前の準備にかかる費用

誰に向けて何を出すのかを決め、アカウントを投稿できる状態に整え、撮影と投稿の段取りを作る。この部分は毎月繰り返す作業ではないので、月々の費用とは別に立てられることが多い項目です。中身の分解は「SNS運用代行の初期費用|何に対して発生し、どんな条件で変わるのか」に書きました。

交通費と、遠方の場合の宿泊費

撮影がある場合、現地までの交通費が実費でかかります。距離によっては宿泊が必要になることもあります。当社もここは月々の費用に含めず、実費で別途いただく形です。撮影を含む形を検討するときは、拠点との距離も一緒に伝えてください。

素材を誰が用意するか

撮影なしの形では、写真や動画は自社で撮ることになります。ここが決まっていないと、契約後に「素材が集まらないので投稿できない」という止まり方をします。誰が、どのくらいの頻度で素材を出すのかを、契約前に決めておくと安全です。

予算に上限があるとき、どこを自社で持つか

収入を計算する様子

上限がある場合、範囲を丸ごと削るより、作業を分担したほうが手元に残るものが増えます。

自社で持ちやすい3つ

  • 撮影 … スマートフォンで撮れる素材は自社で撮り、構成と編集だけ任せる
  • 投稿の実行 … 原稿と画像を受け取り、投稿ボタンは自社で押す
  • コメント・DMの一次対応 … 定型の返信文だけ作ってもらい、日々の返信は自社で行う

外に出したほうがよい2つ

逆に、外に出したほうがよいのは動画の編集と、数字を見て次の打ち手を決める部分です。この2つは慣れによる差が大きく、社内で時間をかけても手戻りが増えやすいところです。

運用そのものは自社で持ち、方針の相談だけ外と組む、という形も選べます。どの範囲までを外に出すかで組み方が変わるので、条件を伺ってお見積りする形にしています。ご希望の条件がある程度決まっている場合は、料金・お見積りのページからお知らせください。

見積もりを同じ土俵に載せるための聞き方

同じ条件を書いた紙を、各社に同じ形で渡す

各社に違う伝え方をすると、返ってくる見積もりも違う前提で作られます。次の項目を書いた1枚を用意して、同じものを渡してください。

  • 撮影は含めるか。含める場合、月にどれだけの時間か。設営と撤収を含むか
  • リールは月に何本か。1本の尺はどのくらいを想定しているか
  • 企画と台本は、投稿1本ごとに作ってもらうのか
  • フィード投稿とストーリーズは含めるか、別に扱うか
  • 投稿まで代行してもらうのか、原稿の納品までか
  • コメントとDMの一次対応は、どちらが持つか
  • 拠点はいくつか。他の媒体も一緒に頼むか

内訳を分けてもらう

合計だけの見積もりは比べられません。撮影、制作、分析と報告、投稿の代行、といった単位で分けてもらってください。分けた瞬間に、各社がどこに時間をかけているかが見えます。

含まれないものを、先に一覧でもらう

含まれるものは提案書に書かれています。書かれないのは、含まれないもののほうです。ここを一覧で出してもらえるかどうかは、範囲を明確にする姿勢そのものの確認にもなります。

まとめ

これからを考える様子

インスタ運用代行の料金は、撮影に何時間来るか、動画を何本作るか、企画と台本をどこまで含むか、投稿まで代行するか、フィードやストーリーズなどの対応範囲、拠点と媒体の数、この6つで動きます。特別な技術の差ではなく、人の時間が乗る量の差です。

だから比べるときは、金額を並べる前に条件を揃えてください。条件が揃った見積もりは、差の理由が自分で説明できます。説明が付く形で選べたなら、その選択はあとから見直すこともできます。

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