投稿者: SATORI Revontulet

  • SNS運用代行の初期費用|18万円で何をしているのか、内訳と確認のしかた

    SNS運用代行の初期費用|18万円で何をしているのか、内訳と確認のしかた

    SNS運用代行の見積もりを取ると、月額の下に「初期費用」という行が入っていることがあります。当社の場合、Instagramの運用プランは初期費用18万円です。YouTubeは36万円から。月額とは別に、契約の最初に一度だけ発生します。

    この記事は、その初期費用が何の費用なのかを書いたものです。結論から言うと、初期費用は「投稿が始まる前に終わらせておく仕事」の代金です。誰に向けて何を出すのかを決め、アカウントを投稿できる状態に整え、撮影が回る段取りを作る。この部分は毎月発生しないので、月額に混ぜず初月に分けています。

    そして、初期費用が無い会社もあります。それが安いという話でもありません。初期費用の有無は、設計工程を誰がいつやるかの違いとして現れます。ここを見ないまま金額だけ比べると、比較になりません。

    初期費用と月額は、性質の違う費用です

    月額は「毎月繰り返す作業」の費用

    月額のほうは分かりやすいと思います。撮影に行く、動画を作る、投稿する、数字を見る。これを毎月繰り返します。本数が増えれば金額が上がる。何にいくら払っているかが、作業量と対応しています。

    当社のInstagramプランで言えば、月21万円のライト4はリール月4本、月30万円のスターター8は月8本、という並びです。金額の差がそのまま本数の差になっています。この価格帯ごとの違いはインスタ運用代行の料金|月10万〜44万の実額プランと、金額を決める4つの条件に書いているので、そちらを見てください。

    初期費用は「一度しか発生しない作業」の費用

    対して初期費用は、繰り返しません。アカウントの方向を決める作業は、契約の最初に一回やれば、その後は毎月やり直すものではないからです。

    だから初期費用の中身は、月額の中身とは種類が違います。「1本いくら」で数えられません。ここが、見積もりを読むときに引っかかりやすいところだと思います。月額は本数で説明できるのに、初期費用だけは何を数えているのか分からない。そう感じるのは自然です。

    当社は「初月は初期費用のみ」にしています

    当社のプランには、初月は初期費用のみで、2ヶ月目から通常運用開始、という条件が付いています。これは初月に月額と初期費用を二重に請求しない、という意味です。

    この条件は会社によって違います。初月から月額も同時に発生する形もありますし、初期費用を分割にする形もあります。見積もりを比べるときは、初月の請求額がいくらになるかを必ず確認してください。初期費用の額だけを見ると、初月の負担を読み違えます。

    初期費用の中で、実際に何をしているのか

    ここは会社ごとに範囲が違うところです。当社が何をしているかを書きます。他社と比べるときの物差しとして使ってください。

    誰に向けて何を出すのかを決める

    最初にやるのは、方向を決める作業です。どんな人に見てほしいのか。その人が何を知りたいのか。うちのアカウントは何の場所として認識されるのか。ここを決めないと、投稿1本ずつの企画が毎回ゼロから始まってしまいます。

    私が引き継いだ案件で、コンセプトから作り直したことがあります。それが後になって伸びました。正直、自分でも驚きました。ただ、やっている最中は効いているのかどうか分かりませんでした。手応えは一切ないまま、しばらく経ってから急に来た、という感じでした。

    この工程は成果がすぐ見えません。だから軽く扱われがちなのですが、ここが決まっていないアカウントは、あとで必ず迷います。

    アカウントを投稿できる状態に整える

    プロフィール文、リンク先、ハイライトの構成、投稿の見た目の基準。この辺りを整えます。すでにアカウントがある場合は、いまの状態を見てどこを直すかを決めます。

    ゼロから作る場合と、既存アカウントを引き継ぐ場合では、作業量が変わります。既存アカウントの引き継ぎは、過去の投稿を見て何が残っているかを判断する工程が増えるので、むしろ手間が増えることがあります。ゼロからのほうが高い、と思われがちですが、そうとは限りません。

    撮影と投稿の段取りを作る

    撮影に行く日をどう決めるか。当日は誰が立ち会うのか。何をどこで撮るのか。撮ったものをいつまでに形にして、誰が確認して、いつ出すのか。この流れを決めます。

    これを決めずに始めると、2ヶ月目から毎回「今月はいつ撮りますか」という調整が発生します。運用が始まってからの手間は、ほとんどここで決まります。

    企画の型と、最初の分の台本を作る

    毎月ゼロから企画を考えていると、量が出せません。だから最初に、繰り返し使える型をいくつか作ります。そのうえで初回分の台本を書きます。

    台本は月額のほうにも含まれています(当社のライト4なら企画立案・台本4本分)。初期費用でやっているのは、その台本を書くための「型」を作る部分です。

    YouTubeの初期費用が高いのは、作るものが増えるから

    当社のYouTubeプランは初期費用36万円からで、Instagramの18万円より高くなっています。理由は、OPとEDの制作が含まれるからです。ライト4だけ42万円と高いのは、OP・EDを3点作るためで、他プランは2点です。

    初期費用の額が違うときは、制作物が入っているかどうかを見てください。設計だけの初期費用と、映像素材の制作が入る初期費用では、同じ「初期費用」という名前でも中身が違います。

    初期費用ゼロの会社を、どう読むか

    設計をやっていないのか、月額に入れているのか

    初期費用ゼロという提示を見たとき、確かめたいのはここです。設計工程そのものが無いのか、それとも月額に含めているのか。どちらもあり得ます。

    月額に含めている場合、月額はその分だけ高くなっているはずです。長く続けるなら、初期費用を分けている形のほうが総額は下がることもあります。逆に、短い期間で試したいなら、初期費用が無いほうが入りやすい。どちらが得かは、どのくらい続ける前提かで変わります。

    初期費用ゼロで、月額も安い場合

    この組み合わせのときは、設計工程が省かれている可能性を考えたほうがいいと思います。省いていること自体が悪いのではなく、省いた場合は方向を決める仕事が自社側に残るということです。

    誰に向けるかを自社で決めて指示できるなら、それで問題ありません。むしろ、決まっているのに外注先の設計工程にお金を払うのは無駄です。決まっていない状態で頼むと、誰も決めないまま投稿だけが積み上がります。

    「初期費用無料キャンペーン」の条件を見る

    期間限定で初期費用を無料にする提示があります。このとき見ておきたいのは、無料になる条件のほうです。最低契約期間が付いていることがあります。

    付いている場合、その期間の月額の合計が、実質的な負担です。初期費用が浮いた分より、縛られた期間の月額のほうが大きいこともあります。無料の額ではなく、契約期間まで含めた総額で見てください。

    初期費用でよく食い違う3つの言葉

    「アカウント開設費」に何が入っているか

    アカウントを作るだけなら数分の作業です。それを初期費用として提示している場合、開設の作業そのものではなく、プロフィールの設計まで含んでいるはずです。どちらを指しているのかは、聞かないと分かりません。

    「初期設定」がどこまでか

    初期設定という言葉は幅が広いです。ビジネスアカウントへの切り替えだけを指す場合もあれば、投稿の見た目の基準を作るところまで指す場合もあります。言葉ではなく、成果物として何が納品されるかで確認するのが確実です。

    「戦略設計」が資料として残るのか

    設計をしたと言われても、それが口頭の説明だけで終わると、あとで確認できません。資料になって手元に残るのかどうかは、聞いておく価値があります。

    残る形になっていれば、契約が終わったあとも自社の資産として使えます。残らない形なら、その会社の中にしか無いということです。

    初期費用の見積もりを取るときに聞く質問

    ここまでの話を、そのまま聞ける形にしました。月額の内訳ではなく、初期費用に絞った質問です。

    1. 初月の請求額は、初期費用だけですか。月額も同時に発生しますか。初期費用の額だけでは初月の負担が分かりません。
    2. 初期費用は分割できますか。できる場合、分割手数料が乗るかどうかも一緒に。
    3. 初期費用で作るものを、納品物として一覧にしてもらえますか。作業名ではなく、手元に残るものを聞きます。
    4. その納品物のデータは、契約が終わったあとも自社で使えますか。設計資料や台本の型が返ってくるかどうかです。
    5. すでにアカウントがある場合、初期費用は変わりますか。ゼロから作る場合と引き継ぐ場合で、作業量が違うためです。
    6. 初期費用の作業は、契約から何日くらいで終わりますか。初回投稿がいつになるかが、ここで決まります。
    7. 初期費用の期間中に、こちらが用意するものはありますか。写真素材、店舗情報、既存のロゴデータなど。
    8. 初期費用を払ったあと、1ヶ月目で解約した場合はどうなりますか。返金の有無ではなく、納品物が渡されるかどうかを聞きます。
    9. 初期費用無料の場合、代わりに付く条件は何ですか。最低契約期間、または月額への上乗せがあるかどうか。
    10. 設計の方針を、途中で変えたくなったらどうなりますか。再設計に費用がかかるのか、月額の範囲でやってもらえるのか。

    この中で今日すぐ効くのは、8番だと思います。初期費用を払った直後にやめた場合、作ったものが手元に来るのか。ここを最初に聞いておくと、その会社が初期費用を何の対価として受け取っているかが分かります。納品物の対価だと考えている会社は、迷わず答えられるはずです。

    初期費用を判断するときの順番

    1. 設計が自社で決まっているかを先に確認する

    誰に向けて何を出すかが社内で決まっているなら、外注先の設計工程は薄くて構いません。決まっていないなら、そこにお金を払う意味があります。自社の状態を先に見てから、初期費用の額を見てください。額から入ると判断できません。

    2. 続ける期間の見立てを置く

    初期費用は一度きりなので、続ける期間が長いほど1ヶ月あたりの負担は下がります。3ヶ月で終える前提なら重く、1年続ける前提なら軽い。同じ18万円でも、意味が変わります。

    ちなみに、反応が出ない期間は実際にあります。私が引き継いだ案件も、手応えが無い時期がしばらく続いたあとで動きました。だから期間の見立ては、短めに置かないほうがいいと思っています。

    3. 総額で並べる

    初期費用と月額を分けて比べると、どちらが安いか分かりません。想定する契約期間の総額に直して、横に並べてください。たとえば当社のInstagramなら初期費用18万円+月額21万円です。初期費用ゼロの見積もりと並べるときは、月額の差が6ヶ月ぶんで18万円を超えるかどうかを見てください。超えるなら、初期費用を払ったほうが総額では安く終わります。これで初めて比較になります。

    まとめ

    初期費用は、投稿が始まる前に終わらせておく仕事の代金です。誰に向けるかを決め、アカウントを整え、撮影と投稿の段取りを作る。繰り返さない作業なので、月額から分けています。

    当社はInstagramで18万円、YouTubeで36万円から。初月は初期費用のみで、2ヶ月目から通常運用に入ります。ほかの媒体やプランの金額は料金ページにまとめています。

    初期費用ゼロの会社と比べるときは、設計工程を誰がやるのかを見てください。省いているなら、その仕事は自社に残ります。月額に入れているなら、続ける期間によって総額の有利不利が入れ替わります。額そのものではなく、何をどこに置いているかの違いとして読むと、比較できるようになります。

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  • MEO対策の会社の選び方|候補を横に並べて比べるための見方

    MEO対策の会社の選び方|候補を横に並べて比べるための見方

    MEO対策の会社を何社か当たっていると、どこも似たことを言っているように見えてきます。「Googleビジネスプロフィールを最適化します」「上位表示を目指します」「口コミ対策も行います」。書いてあることは近いのに、金額だけがばらつく。この状態で比べようとすると、結局いちばん安いところか、いちばん話しやすかった人に決めることになりがちです。

    先に結論を書きます。MEOの会社を比べるときに実際に差が出るのは、アカウントの権限をどう預かるか、基本情報をどこまで直すか、口コミ返信を誰が書くか、レポートに何が載るかの4か所です。この4つを先に表の欄として決めてしまってから各社の話を聞くと、同じ土俵に乗ります。

    私はSNS運用代行を仕事にしていて、MEOも一緒にお預かりすることがあります。つまり比べられる側です。それでもこの4か所は、外から見て確かめられる場所なので、そのまま書きます。

    なぜMEOは会社ごとの差が見えにくいのか

    作業の大半が管理画面の中で終わる

    MEOの作業は、Googleビジネスプロフィールの管理画面の中で完結するものが多くを占めます。営業時間を直す、カテゴリを見直す、写真を足す、投稿を出す。どれも成果物が手元に残りません。記事や動画のように「これを作りました」と見せられる形にならないぶん、何をしたのかが依頼した側から見えにくくなります。

    見えないものは比べられません。だから比較の軸を、成果物ではなく作業の範囲と担当に置く必要があります。

    「最適化」という言葉が範囲を隠してしまう

    提案書によく出てくる「最適化」は、範囲を指す言葉ではありません。営業時間の誤りを見つけて報告することも最適化ですし、カテゴリと属性を一つずつ設定し直して写真を並べ替えることも最適化です。作業量は何倍も違うのに、同じ一語で書かれます。

    ここは自分から範囲に言い換えて聞くしかない場所です。「最適化には、こちらで直す作業まで含まれますか。それとも直すべき箇所の報告までですか」。この一言で、金額の差の理由がかなり見えてきます。

    費用の話は別の記事に書いています

    価格帯ごとに何ができるのかという分解は、MEO対策の費用相場|月5万・10万・20万で何が変わるのかを分解するにまとめてあります。この記事では金額そのものより、複数社を並べたときにどこを見るかに絞ります。

    比較で差が出る場所1:アカウントの権限をどう預かるか

    オーナー権限を渡すのか、管理者権限で足りるのか

    Googleビジネスプロフィールには権限の段階があります。ここを確かめずに進むと、あとで面倒なことになります。

    気にしてほしいのはオーナー権限が誰の手に残るかです。オーナーがこちらにあり、代行会社を管理者として追加する形なら、契約が終わったときに管理者を外すだけで済みます。反対に、代行会社側でプロフィールを新しく作られてオーナーがあちらにある状態だと、終わるときに移管の手続きが必要になります。

    まだ自社で登録していない場合が要注意

    これから始める店舗でありがちなのが、「登録からやっておきます」と言われてそのまま任せる形です。手間は減りますが、誰の名義で作られたのかは必ず確認してください。作業を任せることと、名義まで渡すことは別の話です。

    聞き方はかんたんです。「登録後のオーナー権限は、こちらの店舗アカウントに置いてもらえますか」。これで済みます。断られることはあまりないはずですが、答えが曖昧なら、比較表にはその曖昧さをそのまま書いておきます。

    解約後にプロフィールがどうなるか

    もう一つ、終わったあとの話も先に聞いておくと安心です。管理者を外すだけなのか、こちらで何か作業が必要なのか。投稿や写真は残るのか。MEOは店舗の看板そのものなので、終わったときに看板が自分の手に戻る形かどうかは、始める前に確かめておく価値があります。

    比較で差が出る場所2:基本情報をどこまで触るか

    見るだけと、直すのは別の作業です

    基本情報のチェックは、どの会社の提案にも入っています。ただ中身は二つに分かれます。誤りや空欄を見つけて報告するところまでか、報告したうえでこちらの管理画面に入って直すところまでか。

    見つけるだけなら、報告を受けた店舗側が直すことになります。忙しい現場だと、この「あとで直す」がいちばん残りやすい仕事です。直すところまで含むかどうかは、比較表で必ず分ける欄にしてください。

    カテゴリと属性は、直す側の判断が要る

    基本情報の中でも、メインカテゴリの選び方や属性の設定は、単純作業ではありません。似たカテゴリが複数あって、どれを主にするかで見え方が変わります。ここを「お店の希望どおりに設定します」で終える会社と、候補を出して理由を添えて提案してくる会社では、預ける意味がずいぶん違います。

    提案の段階で、今のカテゴリ設定を見てどう思ったかを聞いてみると分かります。すでに見ている会社は具体的な話をしますし、見ていない会社は一般論になります。この差は、話して数分で出ます。

    写真は誰が撮るのか、素材はどこから来るのか

    写真の追加が入っているとき、その写真がどこから来るのかを確かめてください。店舗が送った写真を整理して並べるのか、撮影に来るのか。撮影に来るなら費用の枠が変わりますし、来ないなら店舗側で撮る手間が毎月かかります。

    私は撮影も自分でやるので分かるのですが、写真は「用意する人」が決まっていないと、いちばん先に止まる作業です。契約前に決めておいたほうがいい欄です。

    比較で差が出る場所3:口コミ返信を誰が書くか

    テンプレートの提供と、返信の代行は違います

    口コミ返信は、対応の形が何通りかあります。返信の型をいくつか作って渡してくれる形。個別の口コミに合わせて文案を作り、店舗が投稿する形。文案作成から投稿まで代行する形。

    提案書ではどれも「口コミ対応」と書かれます。ここは表の欄を「型の提供」「文案の作成」「投稿まで代行」の3つに割って、各社がどこまでかを埋める形にすると、はっきり差が出ます。

    低い評価が来たときの流れを聞いておく

    日常の返信より差が出るのが、低い評価が来たときの動きです。誰が最初に気づくのか、店舗に確認を取るのか、その日のうちに返すのか。

    店舗側にしか分からない事情が絡む口コミは、代行側だけでは書けません。だから確認の取り方まで決まっているかどうかが、実務では効きます。「低い評価が付いたとき、うちには何時間くらいで連絡が来ますか。返信の前に内容の確認はしてもらえますか」と聞いてみてください。

    返信の本数に上限があるか

    口コミが多い店舗だと、月に何件まで対応するかで負担がまったく違います。上限が書かれていない提案は、聞けば出てきます。上限を超えたぶんがどう扱われるのかも、あわせて確認しておくと後の追加費用でもめずに済みます。

    比較で差が出る場所4:レポートに何が載るか

    作業報告と、数字の報告を分けて見る

    月次レポートには二つの中身があります。今月やった作業の一覧と、数字の変化です。前者だけのレポートは「働きました」の報告で、後者だけのレポートは「こうなりました」の報告です。判断に使えるのは、両方が並んでいて、作業と数字がつながっている形です。

    ここは提案の段階で確かめられます。他社の実例でかまわないので、レポートの見本を1枚見せてもらうのがいちばん早いです。実物が出てくるかどうかも含めて情報になります。

    MEOで見る数字は、順位だけではありません

    順位だけを毎月報告するレポートは、判断材料としては足りません。地図での順位は、検索した人の現在地でも変わります。数字として見ておきたいのは、プロフィールがどれくらい表示されたか、そこから電話・ルート検索・サイトへの遷移がどれくらい起きたか、といった来店の手前の行動です。

    この違いは、聞けばすぐ分かります。「レポートには、順位のほかにどんな数字が載りますか」。返ってくる答えの具体さで、その会社が何を見ているかが出ます。

    数字が動かない月に何を書くか

    これは私自身の実感でもあります。引き継いだ案件をコンセプトから作り直したことがあって、それが伸びたのは最近です。やっている最中はずっと手応えがありませんでした。効いているのかどうか分からない期間が、しばらく続きました。

    だから、動かない月の報告に何が書いてあるかは、私は大事な場所だと思っています。動かない月に「引き続き頑張ります」しか書けない会社と、何を試して何が空振りだったかを書ける会社では、次の月の打ち手が変わってきます。契約前に確かめるなら、「数字が動かなかった月のレポートは、どんな内容になりますか」と聞くのが近道です。

    持ち帰り:候補を横に並べるための比較表

    ここまでの内容を、そのまま表の欄にしたものを置いておきます。会社に会う前に欄だけ作っておいて、話を聞きながら埋める使い方を想定しています。空欄のまま埋まらなかった欄が、その会社について分からなかった部分です。

    権限まわり

    • オーナー権限はこちらに残るか(残る/代行側/未確認)
    • 新規登録を任せる場合、名義はどちらになるか
    • 契約終了時に必要な手続きは何か
    • 投稿・写真は終了後も残るか

    基本情報まわり

    • 報告までか、こちらの画面で直すところまでか
    • カテゴリ・属性の見直しが入るか
    • 現状を見たうえでの指摘が、提案時にあったか
    • 写真は誰が用意するか(店舗提供/撮影あり)

    口コミまわり

    • 型の提供/文案の作成/投稿代行のどこまでか
    • 月あたりの対応本数と、超えたぶんの扱い
    • 低評価に気づいてから連絡が来るまでの目安
    • 返信前に店舗へ内容確認をするか

    レポートまわり

    • 見本を見せてもらえたか
    • 作業一覧と数字の両方が載るか
    • 順位以外の数字が載るか(表示回数・電話・ルート検索など)
    • 数字が動かない月に何を書く方針か

    その他

    • 複数店舗がある場合、店舗ごとに作業が入るか、まとめて1件扱いか
    • 担当者が同じ人で続くか
    • 月額に含まれない作業は何か

    この表を全部埋めようとすると、質問がかなりの数になります。全部聞く必要はありません。金額に差がある2社を並べて、埋まり方が違う欄だけを見ると、その差額が何の差なのかが浮かんできます。

    今日からできること:自分のプロフィールを開いてみる

    会社を比べる前に、5分でできることがあります。自分の店舗名でGoogle検索して、出てきたプロフィールを上から見てください。営業時間は合っているか。カテゴリは今の商売と合っているか。写真の一番上に出ているものは見せたい写真か。口コミに返信されていないものが残っていないか。

    ここで気になった点をメモしておくと、各社の提案を聞くときの物差しになります。自分が気づいた箇所に触れてくる会社と、触れてこない会社が分かれるからです。事前に見ているかどうかは、そこで出ます。

    選び方に迷ったときの優先順位

    まず外せないのは権限の話

    4つの中で一つだけ先に確かめるなら、権限です。ほかの3つは契約後にすり合わせができますが、権限の形はあとから直すのに手間がかかるためです。

    次に見るのは、範囲が言葉で書かれているか

    「最適化」「対策」「運用」のような言葉が多く、作業の範囲が数や担当で書かれていない提案は、後から認識のずれが出やすくなります。何を何件、誰がやるのか。ここが書かれている提案は、それだけで比べやすい提案です。

    金額の比較は最後でかまいません

    範囲が揃っていない状態で金額だけ並べても、安いほうが得とは限りません。範囲を揃えてから金額を見ると、どこにお金を払っているのかが自分で説明できるようになります。その説明ができる状態が、選べている状態だと思っています。

    当社の場合、MEOは月5万円から、店舗情報の整備や投稿の代行まで含む形は月10万円からご用意しています。ほかの媒体も含めた一覧は料金プランをご覧ください。

    まとめ

    MEO対策の会社は、サイトや提案書を見比べても差が見えにくい分野です。作業の多くが管理画面の中で終わり、成果物が手元に残らないためです。

    比べるときは、次の4か所を先に表の欄にしてから話を聞いてみてください。

    1. アカウントの権限:オーナーがどちらに残るか、終わったときにどうなるか
    2. 基本情報:報告までか、直すところまでか。写真は誰が用意するか
    3. 口コミ返信:型の提供か、文案作成か、投稿代行か。低評価時の流れ
    4. レポート:作業と数字の両方が載るか。動かない月に何を書くか

    この4つが埋まると、各社の金額差が何の差なのかが自分の言葉で説明できるようになります。そこまで来れば、あとは自分の店舗にとってどの範囲が必要かを決めるだけです。選ぶ基準を相手に委ねずに済む状態を作ることが、この記事でいちばんお伝えしたかったことです。

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  • SNS運用代行の選び方|代行する側から見た、会社ごとに差が出る5つの場所

    SNS運用代行の選び方|代行する側から見た、会社ごとに差が出る5つの場所

    SNS運用代行を探し始めると、どの会社のサイトにも良いことが書いてあります。実績があって、制作も分析もできて、レポートも毎月出る。文字の上では、ほとんど差が見えません。

    先に結論を書きます。SNS運用代行の選び方は、「一番良い会社を探すこと」ではありません。自分の目的と体制に合う会社を、差が出る場所だけを見て絞ることです。そして、会社ごとの差が実際に出る場所は決まっています。制作体制、報告の中身、契約の形、得意分野、やり取りの設計。この5か所です。

    私は運用を代行する側の人間です。自分で撮影に行き、自分で編集し、自分で数字を見ています。比較される側から見て「ここを見られたら会社ごとの違いが隠せない」という場所を、そのまま書きます。

    選び方の前提:「良い会社」ではなく「合う会社」を探す

    サイトと提案書では、差はほとんど見えません

    運用代行のサイトに書いてあることは、どの会社もだいたい同じです。「戦略から設計します」「制作までワンストップ」「データで改善します」。嘘ではないのですが、これを読み比べても選べません。書き方が上手な会社が選ばれるだけになってしまいます。

    だから、見る場所を先に決めてから比較する必要があります。相手の出してくる資料に沿って見るのではなく、こちらが決めた欄に沿って各社を埋めていく。この順番にするだけで、比較はかなり楽になります。

    差が出る場所は5か所に絞れます

    会社ごとの違いが実際に出るのは、制作体制・報告の中身・契約の形・得意分野・やり取りの設計の5か所です。逆に言うと、この5か所以外の言葉、たとえば「戦略」「伴走」「ワンストップ」のような言葉は、会社を見分ける材料にはあまりなりません。順番に見ていきます。

    差が出る場所1:制作を誰がやっているか

    撮影と編集が社内か、外部への再委託か

    同じ「リール制作込み」でも、社内のスタッフが作る会社と、外部の制作者に再委託する会社があります。再委託が悪いわけではありません。ただ、間に人が挟まるほど、修正のやり取りは遅くなり、細かいニュアンスは伝言で削れていきます。「先月の投稿のこの部分、今月はこう変えたい」という小さな調整が、直接作っている相手ならその場で終わり、再委託だと1往復増えます。

    確かめ方は単純で、「撮影と編集はどなたがされますか」と聞くことです。答えがあいまいな会社は、体制を答えられない事情があると考えてよいと思います。

    「担当者は変わりますか」で分かること

    もうひとつ、担当者が変わる頻度も会社によって大きく違います。人が入れ替わる前提で、マニュアルと分業で品質を保つ会社。同じ人が担当し続ける前提で、人に品質を預ける会社。どちらにも利点があります。前者は担当の当たり外れが小さく、後者はアカウントへの理解が積み上がります。

    大事なのは、どちらが良いかではなく、自社がどちらを求めているかです。担当と関係を作りながら長く続けたいなら後者、属人化を避けたいなら前者が合います。

    差が出る場所2:報告の中身

    レポートの見本を見せてもらってください

    今日から使える判断材料をひとつ挙げるなら、これです。契約前に「実際のレポートの見本を見せてください」と頼んでください。守秘の関係で数字を伏せた形でも構いません。見るのは1点だけ。数字の一覧の先に、「来月なにを変えるか」が書いてあるかです。

    閲覧数やフォロワー数を並べただけのレポートは、作るのにほとんど頭を使いません。そこから「この型の投稿が見られているので、来月は本数の配分を変える」という判断まで書いてあるレポートは、数字を見て考えた時間の分だけ手間がかかっています。毎月の報告にその手間をかける会社かどうかは、見本を1枚見れば分かります。

    数字が動かない時期に、何を言う会社か

    もうひとつ、契約前に聞いておくとよいのが「数字が動かない時期は、どう報告されますか」です。SNSの運用には、反応の無い期間が実際にあります。私自身、引き継いだアカウントをコンセプトから作り直したとき、伸びるまで手応えは一切ありませんでした。やっている最中は、効いているのかどうか分からないままでした。反応が無い期間がしばらく続いたあとで、急に来ました。

    だからこそ、その期間に「順調です」としか言わない会社と、「今はこの仮説を検証している段階です」と過程を説明できる会社では、信頼できる度合いがまったく違います。うまくいっているときの説明は誰でもできます。選び方として見るべきは、うまくいっていないときの説明のほうです。

    差が出る場所3:契約の形

    最低契約期間と、やめ方

    契約書で最初に見るのは、最低契約期間と解約の予告期限です。期間の縛りがあること自体は、責められません。成果が出るまでに時間のかかる仕事なので、短期で切られる前提では設計できない事情もあります。ただし、「なぜその期間なのか」を説明できるかどうかは会社によって差が出ます。理由ごと説明できる会社は、その期間で何をするか計画を持っています。

    アカウントと素材が、終わったあと誰に残るか

    見落とされやすいのがここです。契約が終わったとき、アカウントのログイン情報は返ってくるのか。撮影した写真や動画のデータは手元に残るのか。運用で作った素材を、自社の他の用途に使ってよいのか。ここは会社によって本当に違いますし、契約書に書いていないこともあります。終わり方が明記されている契約は、それだけで誠実です。契約前に、口頭ではなく書面で確認しておくことをおすすめします。

    差が出る場所4:得意な媒体と業種

    「全部できます」の中身を確かめる

    InstagramのリールとX・Threadsのテキスト運用とGoogleビジネスプロフィールでは、必要な技能がまるで違います。撮影と編集の技術、文章の設計、店舗情報の整備。全部を同じ水準でできる体制は、そう多くありません。「どの媒体が一番得意ですか」と聞いて、即答できる会社は自分の強みを分かっています。全部ですと答える会社には、媒体ごとの体制を重ねて聞いてみてください。

    事例は、結果の数字より過程を見る

    事例のフォロワー数や再生数は、業種・予算・期間という前提で大きく変わるので、そのまま自社に当てはめられません。事例で見るべきは数字ではなく過程です。「何が課題で、何を変えて、なぜそうしたのか」を説明できるか。過程を話せる会社は、自社の案件でも同じ考え方で判断してくれます。数字だけが大きくて過程の説明が薄い事例は、比較の材料としては弱いです。

    差が出る場所5:やり取りの設計

    窓口の人は、手を動かす人ですか

    提案の場に出てくる人と、実際に運用する人が同じとは限りません。窓口が営業専任で、制作と分析は別の人という体制なら、要望は毎回伝言になります。窓口の人が制作に関わっているなら、打ち合わせの場で「それならこう撮ります」まで話が進みます。契約前に「実際にやり取りする相手はどなたですか」と確認しておくと、契約後の想像がつきます。

    確認の頻度と速さが、自社の体制に合うか

    投稿前の確認を毎回するのか、月初にまとめてするのか、任せきりにするのか。打ち合わせは月に何回か。こちらが確認を返すまでの想定日数は何日か。これはどれが正解という話ではなく、自社の忙しさとの相性の問題です。確認に時間を割けない会社が毎回承認するフローを選ぶと、ボトルネックは自社側になります。相手の標準のフローを聞いて、自社の実情と突き合わせてください。

    料金は「安いか」ではなく「同じ欄で比べられるか」

    金額の前に、内訳の欄を揃える

    料金の数字だけを並べても、比較にはなりません。含まれる本数・撮影時間・投稿代行の範囲が会社ごとに違うからです。金額を比べる前に、内訳を同じ欄に書き出して揃える必要があります。媒体ごとの費用の出発点や、目的からの決め方はSNS運用代行の費用相場|媒体ごとの出発点と、目的から決める順番で書いていますので、金額の全体像はそちらをご覧ください。

    参考までに、当社の場合

    ひとつの目安として、当社ではInstagramのリール運用がリール月4本・撮影月2時間で月21万円から、自社で運用しながら方針だけ相談するコンサルが月10万円です。網羅的な料金は料金ページにまとめています。比較の1列に加えていただいて構いません。

    持ち帰り用:候補を横に並べる比較シートの欄

    最後に、ここまでの内容を比較シートの形にします。使い方は、候補の会社に会う前に欄を決めておき、会ったあとに埋める、それだけです。埋まらない欄が多い会社は、判断材料を出してくれない会社だと分かります。それ自体がひとつの比較結果です。

    • 制作体制の欄:撮影と編集は社内か、外部への再委託か
    • 担当継続の欄:担当者は変わる前提か、続く前提か。変わるときの引き継ぎ方法
    • 報告見本の欄:レポート見本に「来月なにを変えるか」まで書いてあるか
    • 低調期の欄:数字が動かない時期に、どんな報告をすると言うか
    • 契約の欄:最低契約期間と、その期間である理由。解約の予告期限
    • 権利の欄:契約終了後、アカウントと撮影素材が手元に残るか
    • 得意分野の欄:一番得意な媒体の即答があるか。自社に近い事例の過程を話せるか
    • 窓口の欄:契約後にやり取りする相手が、制作に関わっている人か

    金額の欄は、この8つの欄が埋まったあとに足してください。内訳が揃っていない金額を先に見ると、安いほうに引っ張られて、ほかの欄を見る目が甘くなります。

    まとめ:5か所を見れば、自分で決められます

    SNS運用代行の選び方を、代行する側の視点で書きました。制作を誰がやるか。報告に判断が書いてあるか。契約の終わり方が明記されているか。得意分野を即答できるか。やり取りの設計が自社に合うか。この5か所は、サイトの文章では分かりません。ですが、聞けば答えの出る質問ばかりです。

    どの会社が良いかは、目的と体制によって変わります。だからこそ、他人のおすすめではなく、欄を決めた比較シートで選んだ結果のほうが信頼できます。候補が2〜3社まで絞れているなら、上の欄を埋めるだけで、あとは自分で決められるはずです。

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  • SNS運用代行と自社運用はどっち?判断を分ける5つの条件

    SNS運用代行と自社運用はどっち?判断を分ける5つの条件

    先に結論から書きます。SNS運用代行と自社運用のどちらが合うかは、予算の大きさでは決まりません。「撮る人が社内にいるか」と「続けられる仕組みが社内にあるか」の2つで、ほとんどの場合は分かれます。この2つが揃っているなら自社運用のほうが有利ですし、どちらか一方でも欠けているなら、外に出したほうが結果的に早いことが多いです。

    この記事は、外注するかどうかをまだ決めきれていない方に向けて書いています。「代行のほうが良い」という結論に誘導するつもりはありません。私自身、自社で運用しながら相談だけを受ける形(コンサル)もお引き受けしていますし、自社運用のほうが向いている会社は普通にあります。

    判断を分ける条件を5つに分けて、最後に複数の選択肢を横に並べて比べるための「見るべき欄」をまとめます。読み終わったときに、自分がどちらなのかを自分で言えるようにするのがこの記事の目的です。

    そもそも「自社運用」と一口に言っても、3つの形があります

    比べる前に、言葉を揃えておきます。自社運用と外注は、白か黒かではありません。実際には次の3つが混ざります。

    完全に社内で回す

    企画も撮影も編集も投稿も分析も、社内の誰かがやる形です。費用は人件費だけになりますが、その人の時間がまるごと乗ります。担当者が辞めたり異動したりすると止まる、という弱さも同時に持ちます。

    社内で回しながら、方針だけ外に相談する

    手を動かすのは社内、方向を決めるところだけ外部に見てもらう形です。当社ではInstagramもYouTubeも月10万円のコンサルがこの形にあたります。手は減りませんが、判断の迷いは減ります。

    制作と運用をまとめて外に出す

    企画・撮影・編集・投稿までを外部が担当する形です。社内に残るのは、確認と、素材になる出来事を渡すことだけになります。

    この記事で「自社運用」と書くときは1つ目、「代行」と書くときは3つ目を指します。ただし実際の判断では、2つ目が答えになることが一番多いと感じています。ここが抜けたまま「やるか、外に出すか」の二択で考えると、無理のある選択になりがちです。

    条件1:撮影を誰がやるのか

    これが最初の分かれ目です。SNSの運用で一番止まりやすいのは、投稿を書く工程ではなく素材が集まらない工程だからです。

    撮る人が社内にいるかどうかで、前提が変わる

    「スマホで撮ればいい」と言われることは多いですが、実際に運用が続いている会社は、撮る役割が誰かに決まっています。決まっていない場合、素材は「気が向いた人が、余裕のある日に撮ったもの」になります。これだと本数が読めません。本数が読めないと、投稿の計画も立ちません。

    判断のしかた

    次の質問に、名前で答えられるかを見てください。

    • 今週、店内や現場の写真を撮るのは誰ですか
    • その人が休みの週は、誰が代わりに撮りますか
    • 撮ったものは、どこに集まりますか

    3つとも名前と場所で答えられるなら、自社運用の土台はあります。1つでも「そのときによる」になるなら、撮影を含む形での外注を検討したほうが現実的です。当社のプランで撮影時間が金額に直結しているのも、ここが一番人の時間を使う工程だからです。

    条件2:判断を誰が下すのか

    意外に見落とされますが、運用を止める原因は作業量より決裁の詰まりであることが多いです。

    投稿1本に何人の確認が要るか

    投稿するたびに3人以上の承認が要る体制だと、外注してもスピードは上がりません。制作は外に出せますが、確認は社内に残るからです。逆に、担当者がその場で「これで出します」と言える体制なら、社内でも外注でも回ります。

    外に出しても減らない仕事がある

    代行を入れても、社内から消えないものが3つあります。

    • 何を伝えたいかを決めること
    • 出していい情報と、出せない情報の線引き
    • 公開前の最終確認

    ここを「外注したら全部やってもらえる」と思っていると、始まってから食い違います。外注で減るのは手間であって、判断ではありません。この点だけは、どの会社に頼んでも同じだと思っておいたほうが安全です。

    条件3:どのくらいの期間、続ける前提か

    時間を管理する様子

    SNSは、始めてすぐ反応が出るものではありません。ここは正直に書きます。

    反応が無い期間は、実際にあります

    私自身、引き継いだクライアントの案件をコンセプトから作り直したことがあります。それが最近になって伸びたのですが、伸びるまで手応えは一切ありませんでした。やっている最中は、効いているのかどうか分からないままです。クライアントも驚いていましたし、正直、自分でも驚きました。

    自分の発信でも同じです。2026年6月25日から7月27日までに87本を自動投稿しましたが、その間フォロワーは0人のままでした。人のアカウントは伸ばせても、自分のものはまだそうなっていない、というのが今の実際のところです。

    期間の見立てが短いなら、外注は向きません

    「3ヶ月で結果が出なければやめる」という前提なら、外注の費用対効果は合いにくくなります。その場合は、まず社内で小さく試すか、コンサルの形で方針だけ確認しながら самостоятельно進めるほうが、失うものが少なくて済みます。

    逆に「1年は続ける」と決まっているなら、最初の数ヶ月を社内の試行錯誤に使うより、形を作れる相手に任せてしまったほうが早いこともあります。ここは予算ではなく、時間軸の話です。

    条件4:社内の人件費を、実際の金額で置いてみる

    自社運用は「タダ」に見えますが、実際には人の時間が乗っています。比較するなら、そこを金額に直さないと並びません。

    時間で数えてみる

    リールを1本作る工程を分けると、企画・撮影・編集・投稿文・投稿後の反応確認になります。慣れていない状態だと、1本あたり数時間かかることは珍しくありません。これを月に8本出そうとすると、担当者の稼働がまとまった時間になります。

    比べるときは、同じ土俵に乗せる

    比較の式はシンプルです。

    1. 目標の本数を決める(例:リール月8本)
    2. 1本あたりにかかる社内の時間を出す
    3. 担当者の時給に掛ける
    4. その人が本来やるはずだった仕事の分も足す

    4つ目が抜けがちです。担当者がSNSに時間を使った分、別の仕事が止まっているなら、それも自社運用のコストです。この計算をしたうえで外注の金額と並べると、判断がだいぶ楽になります。

    なお、媒体ごとの出発点の金額や、目的からどの媒体を選ぶかについてはSNS運用代行の費用相場|媒体ごとの出発点と、目的から決める順番で整理しています。金額の全体像はそちらをご覧ください。

    条件5:社内に「情報」があるか

    ここが、外注が万能ではない理由です。

    外から作れないものがある

    現場で起きていること、お客様から実際に聞かれる質問、スタッフしか知らない裏側。これらは外部の人間が想像で書けるものではありません。取材や聞き取りをして引き出すことはできますが、ゼロから作ることはできません。

    逆に、情報があるのに出せていないなら外注が効きます

    「話せば面白いことはいくらでもあるが、それを形にする時間がない」という状態は、外注が一番効く状態です。素材はあって、加工の手が足りないだけだからです。

    反対に「何を出せばいいか自分たちでも分からない」という状態なら、いきなり制作を外に出すより、方針を整理する段階から相談したほうが噛み合います。

    両方に向いているケース、どちらにも向かないケース

    オンラインで学ぶ様子

    自社運用のほうが向きやすい

    • 撮る役割が特定の人に決まっている
    • 担当者がその場で公開を決められる
    • すでに社内に写真や動画が溜まっている
    • 反応が出るまで待てる前提がある

    外注のほうが向きやすい

    • 撮影に人手を割けない、または撮り方が分からない
    • 担当者が兼務で、月の稼働が読めない
    • 一度始めたが、更新が止まった経験がある
    • 話せるネタはあるが、形にする時間がない

    どちらにも向かない状態

    「何のためにやるのかが決まっていない」場合は、どちらを選んでも同じところで止まります。来店を増やしたいのか、指名で探されたいのか、採用に効かせたいのかで、作るものがまったく変わるからです。この段階なら、まず目的を決めるところからです。

    途中で切り替える前提で設計しておくと、選びやすくなります

    二択で悩んでいる方に一番おすすめしたいのが、これです。

    外注から自社運用へ戻す道を残しておく

    外注する場合、契約が終わったあとに何が社内に残るかを最初に決めておくと、後の選択肢が増えます。具体的には、撮影した素材データ、投稿の企画表、うまくいった型のまとめなどです。これらが社内に残るなら、途中で自社運用に切り替えることができます。残らない契約だと、やめた瞬間にゼロに戻ります。

    自社運用から外注へ移す準備

    逆に今は社内でやるとしても、素材の保存場所と投稿の記録だけは整えておくと、後から外に出すときの引き継ぎが早く済みます。過去に何を出して、何が反応したかが分かる状態は、それだけで外注先にとって価値のある情報になります。

    部分的に分ける形もあります

    撮影だけ外、編集は社内。あるいは企画は一緒に決めて、制作だけ外。この形は珍しくありません。全部か、ゼロか、で考えないほうが選択肢は広がります。

    候補を横に並べて比べるための、確認する欄

    ここからが持ち帰れるパーツです。自社運用と、複数の代行会社を同じ表に並べるとき、先に「見る欄」を決めておくと比較が楽になります。届いた提案書をそのまま読み比べると、各社が推したい部分だけが目に入るので、判断が揺れます。

    次の欄を用意して、自社運用も1つの候補として同じ行に入れてください。

    並べる前に決めておく欄

    1. 月に世に出る本数(自社運用の欄には、直近3ヶ月で実際に出せた本数を書く。理想の本数ではなく実績)
    2. 素材を撮る人(社内の名前が入るか、先方が来るか。来る場合は月に何時間か)
    3. 企画を出す人(毎月のネタを誰が持ってくるか。ここが空欄になる候補は要注意)
    4. 公開までにかかる日数(撮影から公開まで何日か。社内確認の日数も含める)
    5. 社内に残る作業時間(確認・素材提供・打ち合わせで、月に何時間取られるか)
    6. やめたときに社内に残るもの(素材データ、企画表、アカウントの管理権限が誰のものか)
    7. 担当者が抜けたときの代わり(自社運用なら社内の別の人、外注なら代わりの担当がいるか)
    8. 止まったときに気づける仕組み(投稿が途切れたとき、誰がいつ気づくか)
    9. 3ヶ月後に何を見て判断するか(各候補に、同じ指標で書いてもらう)

    この表の使い方

    埋めていくと、金額以外の差がはっきりします。特に効くのが1番と5番です。1番は、自社運用の欄を「実際に出せた本数」で書くのがポイントです。ここを希望の本数で書くと、比較が成立しません。私自身、自動化を作っているのに結局そのつど自分の手を動かしてしまうことがあるので、計画と実績はずれるものだと思っています。

    5番も見落とされます。外注しても社内の時間はゼロにはなりません。ここに月10時間と書かれるなら、それも判断材料です。

    今日からできること

    この表を作る前に、まず直近3ヶ月に自社アカウントから実際に出た投稿の本数を数えてください。手帳でも管理画面でも構いません。この1つの数字が、判断のほとんどを決めます。月に1本も出ていないなら、体制の問題であって、やる気の問題ではありません。逆に月8本出ているなら、外に出す必要は今のところないかもしれません。

    比べるときに、気をつけたいこと

    提案の中身より、続く形かを見る

    提案書の見栄えは、実際の運用の続きやすさとは別のものです。半年後に同じ体制で回っているかを想像して読むと、見え方が変わります。

    安さで選ぶと、社内の時間で払うことになる

    金額が下がっている分は、たいてい誰かの作業が減っています。それが自社に戻ってくるなら、実質の負担は変わりません。5番の欄を必ず埋めるのは、そのためです。

    止まる前提で考えておく

    担当者の異動、繁忙期、体調。運用が止まる理由はいくらでもあります。私も自分の投稿で、パソコンが落ちていて3件の投稿が失敗したことがあります。止まらない体制を作るより、止まったときに気づける形を作るほうが現実的です。8番の欄は、そのための項目です。

    まとめ

    これからを考える様子

    SNS運用代行と自社運用のどちらを選ぶかは、次の5つで切り分けられます。

    • 撮影を誰がやるか:名前で答えられなければ、外注が現実的です
    • 判断を誰が下すか:確認が何人も要る体制なら、外注してもスピードは上がりません
    • どのくらい続ける前提か:短い期間で切る前提なら、外注は合いにくくなります
    • 社内の人件費を金額にすると、いくらか:担当者が本来やるはずだった仕事の分まで足して比べます
    • 社内に情報があるか:あるのに形にできていないなら、外注が一番効く状態です

    そして、二択で決めきれないときは「方針だけ相談する」という中間の形があります。手を動かすのは社内のまま、判断の迷いだけを減らす形です。当社ではInstagram・YouTubeとも月10万円でご用意しています。プランごとの詳しい内容は料金プランのページをご覧ください。

    最後にもう一度だけ。今日やることは1つです。直近3ヶ月で、自社のアカウントから実際に何本出せたかを数えてください。その数字が、外注すべきかどうかを一番正直に教えてくれます。

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  • MEO対策の費用相場|月5万・10万・20万で何が変わるのかを分解する

    MEO対策の費用相場|月5万・10万・20万で何が変わるのかを分解する

    MEO対策の見積もりを何社か取ると、月5万円のところもあれば、月20万円を超えるところもあります。同じ「MEO対策」という言葉なのに、なぜここまで開くのか。結論から書きます。金額を決めているのは、店舗数と、毎月どこまで手を動かすかの範囲です。順位を上げる特別な技術の差ではありません。

    この記事では、当社が実際に出している料金をそのまま並べたうえで、その差が何から生まれているのかを分解します。読み終わったときに、他社の見積もりを見て「この金額はこの範囲だからだ」と自分で判断できる状態を目指しています。

    先に結論:MEO対策の費用は3つの層に分かれます

    当社の場合、MEOの料金は次の3つです。税別・月額です。

    • MEOライト:5万円/基本情報チェック(確認のみ)、口コミ返信テンプレート1件作成、月次レポート・MTG月1回
    • MEOプロ:10万円/基本情報チェック・整備、写真追加・整理、口コミ返信テンプレート3件作成、Google投稿の制作・代行 月4本まで、月次レポート・MTG月1回
    • MEOマルチ:20万円〜/複数店舗・複数アカウント対応、上記の整備一式、口コミ返信テンプレート3件作成、Google投稿 月4本〜、月次レポート・MTG月1回

    並べてみると分かりますが、上の層に行くほど「見てもらう項目」が増えているというより、こちらが手を動かす量が増えています。ここが費用の正体です。

    5万円と10万円の差は「確認する」か「整える」か

    ライトの基本情報チェックは、確認のみです。営業時間が実態と合っているか、カテゴリの選び方がずれていないか、電話番号やURLが古くないか。ここを見て、ずれていればお伝えします。直す作業そのものは店舗側で行っていただく前提です。

    プロになると、この整備をこちらで行います。加えて写真の追加と整理、Google投稿の制作と代行が入ります。「指摘まで」と「作業まで」の違いが、そのまま5万円の差になっています。

    10万円と20万円の差は、ほぼ店舗数です

    マルチは複数店舗・複数アカウント対応です。作業内容の種類はプロとほぼ同じで、対象が増える分だけ金額が上がります。3店舗あれば3店舗分の情報整備があり、3店舗分の口コミが来て、3店舗分の投稿が必要になります。

    逆に言えば、1店舗しかない場合にマルチを提案されているなら、その理由は確認したほうがいいと思います。何が増えるからその金額なのかを、店舗数以外の言葉で説明してもらってください。

    MEOの費用を決めている4つの条件

    会社によって呼び方は違いますが、金額を動かしている変数はだいたい次の4つに整理できます。見積もりを比べるときは、この4つがそれぞれどうなっているかを見ると、金額の意味が分かります。

    条件1:店舗数・アカウント数

    いちばん素直に効きます。作業が店舗ごとに発生するためです。多店舗の場合、店舗間で情報の書き方を揃える作業も追加で発生します。1店舗を10万円で受けている会社が、5店舗を10万円で受けることは、普通は難しいはずです。

    条件2:基本情報を「見る」だけか「直す」か

    先ほどのライトとプロの差です。ここは軽く見られがちですが、実務としては地味に重い部分です。カテゴリの選択、サービス内容の記述、営業時間の例外設定、属性情報。一度整えれば毎月大きく動く場所ではありませんが、最初の整備は手数がかかります。

    条件3:口コミ返信をどこまでやるか

    当社の場合、ライトは返信テンプレート1件、プロとマルチは3件の作成です。テンプレートの作成であって、届いた口コミへの個別返信を毎回代行する形ではありません。この区別は会社によって本当にばらつきます。

    「口コミ対応込み」と書かれていても、中身はテンプレート提供の場合もあれば、来た口コミすべてに個別で書く場合もあります。後者は当然、件数が読めないぶん金額に反映されます。ここは必ず確認してください。

    条件4:Google投稿を何本作るか

    ライトには入っていません。プロが月4本まで、マルチが月4本〜です。投稿を作るということは、写真を選び、文章を書き、掲載するところまで含みます。本数が増えれば金額が上がるのは、他のSNS運用と同じ構造です。

    この「本数で決まる」という考え方は、Instagramでも同じでした。そちらの分解はインスタ運用代行の料金|月10万〜44万の実額プランと、金額を決める4つの条件に書いています。媒体が違っても、料金の作られ方はよく似ています。

    MEOの見積もりで、特に食い違いやすい3つの言葉

    比較検討する様子

    比較していると、同じ言葉なのに中身が違う項目がいくつか出てきます。ここを揃えないと、金額だけを見て安い高いを判断することになります。

    「順位対策」が何を指しているか

    MEOは地図検索での見え方を扱うものですが、順位は検索する人の現在地や検索語によって変わります。そのため「どの地点から、どの語で検索したときの順位か」を決めないと、上がった下がったの話が成立しません。レポートで順位を出す会社の場合、この計測条件を先に聞いておくと、あとで話がずれません。

    「運用代行」に投稿が入っているか

    情報整備までを運用代行と呼ぶ会社と、Google投稿の掲載までを含める会社があります。当社ではライトに投稿は入っていません。プロから入ります。安い見積もりを見つけたときは、投稿がその中に入っているかどうかを見ると、価格差の理由がだいたい分かります。

    「写真」を誰が用意するか

    当社のMEOプランに含まれるのは、写真の追加と整理です。撮影は含みません。撮影が必要な場合は、SNSプラン側の撮影を組み合わせる形になります。MEOプランはSNSプランへの追加オプションとしても使えるようにしているのは、このためです。

    他社の見積もりでも、写真という言葉が「既にあるものを整える」なのか「撮りに行く」なのかで、金額の意味がまったく変わります。撮影が入るなら、交通費や回数の条件も一緒に確認しておくと安心です。

    安く見える見積もりを見たときに、確かめておきたいこと

    金額が低いこと自体は悪いことではありません。範囲が狭ければ安くなるのは当然です。問題は、範囲が書かれていないまま安いときです。

    成果報酬の場合、何を成果と数えるのか

    MEOでは「上位表示された日数だけ課金」という形の提示を見ることがあります。この場合、どのキーワードで、どの地点から、何位以内を上位と呼ぶのかが、金額をそのまま左右します。キーワードが自社の指名に近い語ばかりだと、もともと上位に出やすいので、課金は発生しやすくなります。契約前に対象語を全部見せてもらってください。

    最低契約期間と、解約の申し出はいつまでか

    MEOは効果が見えるまでに時間がかかることが多い領域です。そのため一定の期間を設けている会社は珍しくありませんし、それ自体は理不尽ではありません。ただ、期間の長さと、解約を伝える期限は、契約前に文字で確認しておくほうがいいと思います。

    作業の記録が残る形になっているか

    MEOは、外から見て何をしたのか分かりにくい仕事です。情報を整えた、写真を足した、投稿を出した。どれも見た目が派手に変わりません。だからこそ、月次のレポートで「今月やったこと」が具体的に並ぶかどうかは、けっこう重要です。当社はライトからマルチまで、すべて月次レポートとMTGを月1回入れています。

    見積もりを取るときに、そのまま聞ける質問リスト

    今日から使える形にしました。相見積もりのときに、そのまま各社へ投げてみてください。答えが揃うと、金額を並べて比べられるようになります。

    1. この金額は何店舗分ですか。店舗が1つ増えると、いくら増えますか。
    2. 基本情報は、確認までですか。修正作業もそちらで行いますか。
    3. 口コミ対応は、テンプレートの作成ですか。届いた口コミへの個別返信ですか。個別返信の場合、月の件数に上限はありますか。
    4. Google投稿は月に何本ですか。写真は誰が用意しますか。
    5. 撮影は含まれますか。含まれる場合、月何回で、交通費はどちら持ちですか。
    6. 初期費用はありますか。初月は何をして、通常運用は何ヶ月目からですか。
    7. レポートには何が載りますか。実物のサンプルを見せてもらえますか。
    8. 順位を計測する場合、キーワードと計測地点はどう決めますか。
    9. 最低契約期間はありますか。解約はいつまでに伝える必要がありますか。
    10. 契約が終わったあと、アカウントの管理権限はこちらに残りますか。

    10番目は、いちばん忘れられやすい質問です

    Googleビジネスプロフィールは、店舗のアカウントです。代行会社に管理権限を渡して運用してもらう形になりますが、契約終了時にオーナー権限が自社に戻るかどうかは、先に確認しておくべき項目です。ここが曖昧なまま乗り換えると、移行の作業だけで時間を使うことになります。

    予算に上限があるとき、どこを削るか

    オンラインで学ぶ様子

    全部を外注するのが最善とは限りません。社内で持てる部分と、外に出したほうがいい部分は、けっこうはっきり分かれます。

    社内で持ちやすいもの

    • 写真を撮ってストックしておくこと。スマホで構いません。素材があれば、整理と選定は外に出せます。
    • 営業時間や臨時休業の更新。頻度が高く、正確さが必要な情報は、現場が持つほうが早いです。
    • 口コミへの返信そのもの。テンプレートさえあれば、書くのは店舗でもできます。

    外に出したほうが早いもの

    • 最初の情報整備。カテゴリや属性の選び方は、慣れていないと判断に時間がかかります。
    • 返信テンプレートの設計。低評価への返し方は、一度型を作っておくと迷わなくなります。
    • 数字を見て次の手を決める部分。ここが月次レポートとMTGの役割です。

    この考え方で組むと、当社のライト5万円に自社の作業を組み合わせる形が現実的な選択肢になります。整備の設計とテンプレートだけ外に出して、更新と返信は店舗で回す。予算が限られているときは、この形から始めて、手が足りなくなったらプロに上げる、という進め方もできます。

    MEO単体で考えるか、SNSと合わせるか

    MEOはSNSプランの追加としても使えます

    当社ではMEOプランを、SNSプランへの追加オプションとしても提供しています。理由は単純で、写真という素材が共通だからです。撮影に行った素材はInstagramにもGoogleビジネスプロフィールにも使えます。別々の会社に頼むと、同じ場所で二度撮ることになりがちです。

    ただし、目的は別だと思っておくほうがいいです

    MEOは、すでに近くにいて探している人に見つけてもらうための場所です。SNSは、まだ知らない人に届けるための場所です。どちらが優れているという話ではなく、効く場面が違います。今いちばん困っているのがどちらなのかで、先に手をつける順番は変わります。

    SNS側の費用の分解については、SNS運用代行の費用相場|料金の差はどこで生まれるのかを実額プランで公開にまとめています。あわせて見ていただくと、予算の配分を考えやすいと思います。

    効果が見えるまでの時間について

    すぐには動かないことのほうが多いです

    正直に書くと、MEOに限らず、この手の運用は始めてすぐ数字が動くものではありません。私自身、引き継いだクライアントのアカウントをコンセプトから作り直したことがありますが、伸びるまで手応えは一切ありませんでした。やっている最中は、効いているのかどうか分からないまま進めていました。それが最近になって伸びて、クライアントも驚いていましたし、正直、自分でも驚きました。

    この経験があるので、反応が無い期間をすぐ失敗とは考えないようにしています。ただ、これは「待てば必ず伸びる」という話ではありません。大事なのは、待っている間に何をしたかが記録に残っていることです。だから月次レポートで作業内容が並ぶかどうかを、先ほどの質問リストに入れました。

    短期で判断したいなら、順位より先に見る数字があります

    順位は変動が大きく、計測条件によっても変わります。それよりも、情報の抜けが埋まったか、写真が増えたか、投稿が予定どおり出ているか。自分たちの手が動いた量は、初月から確認できます。ここが動いていないのに順位だけ議論しても、話が進みません。

    まとめ:金額ではなく、範囲で比べる

    これからを考える様子

    もう一度整理します。MEO対策の費用を決めているのは、店舗数、情報整備を誰がやるか、口コミ対応がテンプレートか個別返信か、Google投稿を何本作るか。この4点です。

    当社の場合はライト5万円、プロ10万円、マルチ20万円〜という形で、この4点の範囲が段階的に広がっています。他社の見積もりも、この4点に当てはめて読み替えると、金額の意味が見えてくるはずです。

    そして、比べるときは金額を横に並べる前に、範囲を揃えてください。範囲が違う見積もりを金額だけで比べると、いちばん狭いものが選ばれます。先ほどの10個の質問に全部答えてもらってから、初めて金額の比較が成立します。この記事で持ち帰っていただきたいのは、その順番です。

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  • インスタ運用代行の料金|月10万〜44万の実額プランと、金額を決める4つの条件

    インスタ運用代行の料金|月10万〜44万の実額プランと、金額を決める4つの条件

    インスタの運用を外注しようと調べると、月数万円のものから月数十万円のものまで、ばらばらの金額が出てきます。どれも「インスタ運用代行」と書かれているので、何を基準に比べればいいのか分かりにくいと思います。

    この記事では、インスタの運用代行で金額が動く条件を分解します。あわせて当社の料金も実額でそのまま載せます。比べる相手がいないと、高いか安いかの判断ができないからです。

    SNS全般の相場については「SNS運用代行の費用相場|料金の差はどこで生まれるのかを実額プランで公開」で書いています。この記事はインスタに絞った内容です。

    結論:インスタの料金は「リールを月に何本作るか」でほぼ決まる

    インスタの投稿には、フィード、リール、ストーリーズの3種類があります。このうちリールの制作本数が、料金をいちばん大きく動かします

    フィード画像は1枚あたりの制作時間が読めますが、リールは企画・台本・撮影・編集・字幕までを1本ごとに積み上げる作業です。同じ本数でも、フィードとリールでは必要な時間が数倍違います。

    金額を比べるときは、まずリールが何本入っているかを見てください。ここが揃っていない見積もりを並べても、比較になりません。

    料金を決める4つの条件

    1. 撮影に人が来るか、月に何時間か

    いちばん分かりやすい差はここです。撮影には、機材の準備や設営・撤収を含めてまとまった時間がかかります。撮影なしのプランと撮影ありのプランで金額が大きく違うのは、この時間の差です。

    最近は「月に何回」ではなく「月に何時間」と時間で区切る形も増えています。回数だけの表記なら、1回あたり何時間で、設営や撤収の時間を含むのかまで確認してください。同じ「撮影あり」でも中身が違うことがあります。

    撮影なしのプランは、店舗や会社側で撮った写真・動画を送ってもらう前提になります。素材を用意する手間が自社に残る代わりに、金額は下がります。

    2. リールを何本作るか

    リールは1本あたりの制作時間が長いため、本数がそのまま金額に乗ります。月4本と月12本では、企画・台本・編集の工数が単純に3倍になります。

    「リール込み」とだけ書かれている場合は、本数と尺、そして撮影素材を誰が用意するのかを確認してください。

    3. 投稿まで代行するか、原稿の納品までか

    助言や原稿づくりまでを担当する形と、実際にアカウントを操作して投稿まで行う形があります。後者はアカウントの権限を預かるぶん、責任範囲も作業量も増えます。

    自社に投稿できる人がいるなら、原稿納品までにして金額を下げるという選び方もあります。

    4. フィード・ストーリーズ・コメント対応が含まれるか

    リール中心のパッケージでは、フィード投稿やストーリーズの制作が別枠になっていることがあります。当社もこの2つはパッケージに含めず、必要な場合はオプションでご案内する形です。

    コメントやDMの対応も、毎日発生する作業です。これらは見積もりに書かれていないことが多く、あとから「別料金です」となりやすい部分です。含まれるかどうかを先に確認しておくと、後で金額がずれません。

    価格帯ごとに、何ができるのか

    オンラインで学ぶ様子

    金額の幅を、できることの違いに置き換えると次のようになります。当社のプランを例に説明します。金額はすべて税別・月額です。

    月10万円:自社で運用しながら相談する(コンサル)

    投稿は自社で行い、方針や改善点を外部に相談する形です。社内に手を動かせる人がいる場合に向いています。運用分析と月次レポートが中心で、撮影も制作も含みません。

    月21万円:リール月4本から任せる(ライト4)

    リール制作が月4本(1分未満)、撮影が月2時間、企画立案と台本が4本分入ります。撮影は機材の用意と設営・撤収まで込みです。動画での運用をまず始めてみたい場合の入口になります。

    月30万円:週2本ペースで出し続ける(スターター8)

    リールが月8本、撮影が月4時間に増えます。週2本のペースで投稿を続けられる量で、当社ではこのプランをおすすめにしています。

    月39万円:週3本ペースに上げる(プロ12)

    リールが月12本、撮影が月6時間になります。週3本のペースです。投稿の量を増やして、何が反応されるかの検証回数を増やしたい場合の帯です。

    月44万円〜:本数・撮影時間・拠点を個別に設計する(カスタム)

    リール月16本・撮影月8時間を一例に、本数・撮影時間・複数拠点を個別に設計します。店舗が複数ある場合や、本数をさらに増やしたい場合はこの形になります。

    なお、ライト4以上のプランには初期費用として18万円がかかります。初月は初期費用のみで、2か月目から通常運用が始まる形です。

    課金の形にも種類がある

    月額固定

    もっとも多い形です。作業範囲を決めて、毎月同じ金額を払います。予算が読めるのが利点で、逆に成果が出ない月も同額です。

    成果報酬

    フォロワー数や来店数に応じて金額が変わる形です。一見おトクに見えますが、何を成果として数えるかの定義で金額が大きく変わります。契約前に、数え方と上限額を確認してください。

    スポット(単発)

    アカウント設計だけ、撮影だけ、といった単発の依頼です。まず一度だけ試したい場合や、社内で運用を続ける前提で土台だけ整えたい場合に使えます。

    格安の運用代行では「何が含まれていないか」を見る

    安いこと自体は問題ではありません。作業範囲が狭ければ、安いのは当然です。確認したいのは何が含まれていないかのほうです。

    安い価格帯では、撮影なし・動画なし・投稿文と画像の制作が中心、という形が多くなります。素材は自社で用意し、投稿も自社で行う前提になっていることもあります。

    「思っていたのと違った」は、たいてい金額ではなく作業範囲の認識のズレから起きます。安い提案を見たときこそ、範囲を細かく確認してください。

    見積もりで見落としやすい費用

    初期費用

    アカウントの設計、方針づくり、初回の準備にかかる費用です。月額とは別に、1か月目だけ発生するのが一般的です。当社の場合は18万円で、初月は導入のみ、2か月目から通常運用が始まります。

    交通費・宿泊費

    撮影がある場合、現地までの交通費や、遠方なら宿泊費が実費でかかります。当社もここは月額に含めず、実費で別途いただく形です。撮影を含むプランを検討するときは、拠点との距離も確認しておいてください。

    素材を誰が用意するか

    撮影なしのプランでは、写真や動画は自社で撮ることになります。ここが抜けていると、契約後に「素材が集まらないので投稿できない」という状態になります。誰が・どのくらいの頻度で素材を出すのかを、契約前に決めておくと安全です。

    料金を下げたいときに、どこを自社で持つか

    収入を計算する様子

    予算に上限がある場合、範囲を丸ごと削るより、作業を分担したほうが結果が残りやすくなります。自社で持ちやすいのは次の3つです。

    • 撮影 … スマートフォンで撮れる素材は自社で撮り、構成と編集だけ任せる
    • 投稿の実行 … 原稿と画像を受け取り、投稿ボタンは自社で押す
    • コメント・DMの一次対応 … 定型の返信文だけ作ってもらい、日々の返信は自社で行う

    逆に、外に出したほうがよいのは動画の編集と、数字を見て次の打ち手を決める部分です。この2つは慣れによる差が大きく、社内で時間をかけても質が上がりにくいところです。

    運用そのものを自社で持ち、判断だけ外部と組みたい場合は、当社ではコンサル(月10万円)がその受け皿になります。

    見積もりを取るときに聞く6つの質問

    • 撮影は含まれるか。含まれる場合、月に何時間か。設営・撤収の時間を含むか
    • リールは月に何本までか。1本あたりの尺はどのくらいか
    • フィード投稿とストーリーズは含まれるか。別料金か
    • 投稿まで代行してもらえるのか、原稿の納品までか
    • 初期費用と交通費は月額と別か
    • 写真や動画の素材は、誰が用意するのか

    この6つを各社に同じように投げると、金額の違いがどこから来ているかが並べて見えるようになります。

    当社のインスタ運用の料金

    すべて税別、月額です。コンサル以外は初期費用18万円がかかり、初月は初期費用のみ、2か月目から通常運用が始まります。交通費・宿泊費は実費別途です。

    Instagram(リール運用)

    • コンサル 10万円 … 自社運用しながら方針を相談。運用分析・月次レポート月1回
    • ライト4 21万円(初期費用18万円) … リール制作月4本(1分未満)、撮影月2時間(機材・設営撤収込)、企画立案・台本4本分、運用分析・月次レポート
    • スターター8 30万円(初期費用18万円) … リール制作月8本、撮影月4時間、企画立案・台本8本分、運用分析・月次レポート
    • プロ12 39万円(初期費用18万円) … リール制作月12本、撮影月6時間、企画立案・台本12本分、運用分析・月次レポート
    • カスタム 44万円〜(初期費用18万円) … リール月16本・撮影月8時間を一例に、本数・撮影時間・複数拠点を個別設計

    フィード投稿の制作とストーリーズ制作はパッケージに含まれません。必要な場合はオプションでご案内します。

    店舗の場合は、あわせてMEOも

    実店舗の場合、インスタだけでなくGoogleビジネスプロフィール(MEO)も合わせたほうが、来店につながる導線が揃います。

    • MEOライト 5万円 … 基本情報チェック、口コミ返信テンプレート1件
    • MEOプロ 10万円 … 基本情報の整備、写真追加と整理、口コミ返信テンプレート3件、Google投稿 月4本まで
    • MEOマルチ 20万円〜 … 複数店舗・複数アカウント対応

    MEOは、SNSプランへの追加オプションとしても利用できます。金額ごとの違いは「MEO対策の費用相場|月5万・10万・20万で何が変わるのかを分解する」で詳しく書いています。

    まとめ

    これからを考える様子

    インスタ運用代行の料金は、撮影に何時間来るか・リールを何本作るか・投稿まで代行するか・フィードやストーリーズなどの対応範囲の4点で決まります。当社の場合、月10万円のコンサルから、リール月4本の21万円、月8本の30万円、月12本の39万円、個別設計の44万円〜という並びです。

    金額そのものより「その金額に何が含まれるか」を並べたほうが、判断しやすくなります。予算に上限がある場合は、範囲を丸ごと削るより、撮影や投稿の実行を自社で持って分担するほうが結果が残りやすくなります。

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  • SNS運用代行の費用相場|媒体ごとの出発点と、目的から決める順番

    SNS運用代行の費用相場|媒体ごとの出発点と、目的から決める順番

    SNS運用を外注しようと調べはじめると、まず引っかかるのが料金です。月5万円で請け負う会社もあれば、月88万円のプランもある。桁が違うのに、どちらも「SNS運用代行」と名乗っています。

    この記事では、その桁の差がどこから来るのかを、媒体をまたいだ全体像として説明します。Instagramだけ、MEOだけを検討している段階ではなく、そもそもどの媒体にいくらかけるのかを決める前の段階で読む記事です。当社の実額も途中で挙げますが、プランの内訳は各媒体の記事と料金プランのページに任せます。

    費用の桁を決めているのは「人の時間がどこに乗るか」

    SNS運用代行の作業は、乱暴に分けると3つしかありません。撮る・作る・見るです。撮影に人が現地へ出るか、動画や文章を何本作るか、数字を見て次を決める工程が入るか。このうち料金を大きく動かすのは、撮影と制作です。どちらも人が時間を使うので、時間の量がそのまま金額になります。

    逆に言えば、撮影が入らない媒体は安く、撮影と長い編集が入る媒体は高いという順番になります。当社の実額を並べると、この順番がそのまま出ます。

    • 撮影も制作もほぼ入らない … MEOライト 月5万円
    • 文章の制作と投稿が入る … テキストSNS ライト 月10万円
    • 撮影と短い動画の制作が入る … Instagram ライト4 月21万円(撮影月2時間・リール月4本)
    • 撮影と長尺動画の制作が入る … YouTube ライト4 月38万円(撮影月8時間・15分尺の編集月4本)

    InstagramのライトとYouTubeのライトは、どちらも「月4本」です。それでも21万円と38万円に分かれます。本数が同じでも、1分未満のリールと15分尺の動画では、1本にかかる編集時間が別物だからです。撮影時間も月2時間と月8時間で違います。

    「相場」を探しているときに数字がばらけて見えるのは、この人の時間の量が媒体ごとに違うのに、名前が全部「SNS運用代行」で揃ってしまうからです。金額を比べる前に、どの媒体の話をしているのかを分けてください。

    媒体ごとの出発点と、主なコスト

    4つの媒体について、いくらから始まるのかと、その金額の大半が何に使われているのかだけを挙げます。プランごとの内訳は、それぞれのリンク先にあります。

    MEO(Googleビジネスプロフィール)は月5万円から

    店舗の基本情報、写真、口コミへの返信、Google投稿を扱う領域です。撮影に人が出ることも動画編集もないため、4媒体でいちばん低い帯から始まります。当社はMEOライトが月5万円、MEOプロが月10万円、複数店舗に対応するMEOマルチが月20万円からです。

    主なコストは情報の整備と口コミ対応にかかる手間で、店舗数が増えるとその分だけ増えます。金額ごとに作業がどう変わるかは「MEO対策の費用相場|月5万・10万・20万で何が変わるのかを分解する」で分解しています。

    テキストSNS(X・Threads)は月10万円から

    文章の作成と投稿代行が中心です。撮影も動画編集も入らないので、Instagram以上の帯には上がりません。当社はライトが月10万円(1媒体・週3本)、スタンダードが月15万円(2媒体・週5本・コメントとリプライ対応)、複数アカウントを毎日動かすプレミアムが月25万円からです。

    主なコストは投稿の本数と、コメントやDMに人が反応する範囲です。文章そのものより、反応に人が張り付く部分で金額が動きます。

    Instagram(リール運用)は月10万円から、任せるなら月21万円から

    自社で運用しながら方針だけ相談するコンサルが月10万円。撮影から制作、投稿まで任せる形はライト4の月21万円から始まり、本数と撮影時間に応じてスターター8が月30万円、プロ12が月39万円、カスタムが月44万円からです。初期費用は18万円です。

    主なコストは撮影に人が出る時間と、リールの本数です。どの本数が必要かの考え方や、フィード・ストーリーズの扱いは「インスタ運用代行の料金|月10万〜44万の実額プランと、金額を決める4つの条件」にまとめています。

    YouTubeは月10万円から、任せるなら月38万円から

    チャンネル設計と企画のアドバイスだけのコンサルが月10万円。15分尺の動画編集とサムネイル制作を任せる形はライト4の月38万円から始まり、月8本のスターター8が月58万円、月12本にショート動画月8本が付くプロ12×8が月88万円、カスタムが月131万円からです。

    主なコストは長尺動画1本あたりの編集時間です。ここが4媒体でいちばん重いため、出発点も上限も他の媒体より高くなります。プランの詳細は料金プランのページにあります。

    目的から決めると、どの媒体から始めるかが決まる

    在宅ワークのデスク

    予算から入ると「一番安いものはどれか」という話になりますが、目的から入ると選ぶ媒体が先に決まります。よくある3つの目的で整理します。

    近くの人に来店してほしい

    地図から探して来る客層が主なら、MEOが先です。すでに「この辺で探している人」に対して情報が出る場所なので、写真と情報が整っているかどうかが直接効きます。月5万円から始められるため、他の媒体と並行しても負担が小さい帯です。当社ではMEOをSNSプランへの追加オプションとしても扱っています。

    店名や社名で指名で探されたい

    指名で探されたときに、見た人が「ここでいい」と判断できる材料が必要になります。Instagramのリール運用がここに当たります。動きのある短い動画は、雰囲気や人の様子を短時間で伝えられるためです。撮影から任せる場合は月21万円からになります。

    まだ知らない人に届く範囲を広げたい

    説明が必要なサービスや、単価が高くて検討期間が長いものは、長尺のYouTubeが向きます。ただし出発点が月38万円で、初期費用も別に必要です。まずは月10万円のコンサルで自社が手を動かしながら方針を固め、続けられると分かってから制作を任せる、という順番も取れます。テキストSNSで反応を見るところから始める手もあります。

    3つとも当てはまる場合でも、最初から3媒体を同時に動かす必要はありません。次に書くとおり、絞ったほうが読み取れることが増えます。

    予算に上限があるとき、媒体を絞るか、範囲を狭めるか

    使える金額に上限があるとき、削り方は2通りあります。

    1つは媒体を絞るやり方です。3媒体を薄く分散させず、1媒体に決めて、その媒体では作業範囲を落とさない。もう1つは範囲を狭めるやり方で、複数の媒体を扱いながら、撮影を自社で持ったり、コンサル(月10万円)にして自社で投稿したりする形です。

    先に選ぶなら、媒体を絞るほうです。理由は2つあります。

    1つめは、範囲を狭めると自社の工数がそのぶん増えるからです。コンサルは金額が下がりますが、撮る人と投稿する人が社内に要ります。ここが用意できないまま契約すると、投稿が止まり、月10万円で何も動いていない状態になります。金額の話ではなく、社内の手が空いているかどうかの話です。

    2つめは、薄く分散させると何が効いたのか分からなくなるからです。3媒体をそれぞれ最低限の本数で回すと、どの媒体も判断材料が足りないまま数か月が過ぎます。1媒体に寄せておけば、本数を増やしたときに反応が変わったのかどうかが読み取れます。

    実務上は、来店を増やしたい店舗ならMEOライト(月5万円)を先に入れて情報を整え、動画で見せる必要が出てきた段階でInstagramを足す、という順番が組みやすいです。逆に、最初からInstagramのプロ12(月39万円)を選んでおいて、翌月に本数を減らすという調整の仕方は、素材が溜まる前に判断することになるのであまり噛み合いません。

    見積もりを横に並べる前に、揃えておく条件

    複数社から見積もりを取ったとき、金額だけを並べても比較になりません。前提が違うものを並べているためです。金額の前に、次の6つを同じ条件にしてから聞いてください。

    • 対象の媒体と数。1媒体か2媒体か。MEOを含むのか含まないのか
    • 制作の本数。動画なら月に何本か。文章なら週に何本か
    • 動画の尺。1分未満のリールなのか、15分尺なのか。同じ「4本」でも金額が変わる部分です
    • 撮影の有無と時間。人が現地に出るのか、月に何時間か
    • 投稿までやるのか。原稿や動画の納品までか、アカウントに投稿するところまでか
    • レポートと分析の回数。月1回か、月2回か

    ここまで揃えると、残った金額の差は作業量ではなく会社ごとの値付けの差になります。そこで初めて比べる意味が出ます。

    あわせて、月額とは別に発生するものが見積もりに書かれているかを見てください。初期費用、撮影に伴う交通費や宿泊費が代表です。当社の場合はInstagramの初期費用が18万円、YouTubeが36万円(ライト4のみ42万円)で、初月は初期費用のみ、2か月目から通常運用が始まります。交通費と宿泊費は実費で別途です。費目ごとの詳しい話は各媒体の記事にあるので、ここでは「月額の外に何があるかを確認する」という点だけにしておきます。

    相場を調べる段階で起きやすい3つの誤解

    情報を調べる様子

    安い=手抜き、ではない

    月5万円のMEOライトは、月39万円のInstagramの手抜き版ではありません。やることの範囲が違うだけです。基本情報を確認して口コミ返信のテンプレートを作る作業に、撮影と動画編集の時間は要りません。安い見積もりを見たときに疑うべきなのは金額ではなく、「その金額で何が含まれていないか」が書かれているかどうかです。

    高い=安心、でもない

    金額が上がるほど本数と撮影時間が増えますが、それが自社の目的と噛み合っているかは別問題です。地図から探して来る客層が主な店舗が、いきなり月88万円の長尺動画プランを入れても、動いている量に対して手応えが薄くなります。高いプランは「たくさん作る」ことに対して高いのであって、目的に合っているかどうかを保証するものではありません

    平均値を探しても答えは出ない

    「SNS運用代行の平均はいくらか」を調べても、含まれるものが違うものを平均した数字が出るだけです。見るべきは平均ではなく、自社が出したい本数と、撮影を誰がやるかを決めたときの金額です。条件が決まれば、金額の幅は一気に狭まります。

    依頼するまでの現実的な進め方

    ここまでを踏まえると、順番は次のようになります。

    1. 目的を1つに決める。来店を増やしたいのか、指名で探されたときに見せる材料を作りたいのか、知らない人に届く範囲を広げたいのか
    2. 媒体を1つ選ぶ。目的が決まれば、上に書いた対応でだいたい決まります
    3. 出したい本数を決める。週に何本出したいかを決めると、必要なプランの帯が絞れます
    4. 撮影を誰がやるか決める。社内に撮れる人と時間があるならコンサル(月10万円)でも回ります。無ければ撮影を含むプランになります
    5. 同じ条件で2〜3社に聞く。上の6つを揃えて聞けば、返ってきた金額をそのまま並べられます
    6. 初月の総額を確認する。初期費用と交通費を含めて、1か月目にいくら出るのかを見ておきます

    この6つのうち、社外に聞かないと決まらないものは5番だけです。1番から4番は、問い合わせる前に自社で決められます。ここが決まっていない状態で見積もりを集めると、各社がそれぞれ違う前提で書いてくるので、また比べられなくなります。

    まとめ

    これからを考える様子

    SNS運用代行の費用は、MEOライトの月5万円からYouTubeのプロ12×8の月88万円まで幅があります。この幅を作っているのは会社の質ではなく、撮影に人が出る時間と、制作する動画や文章の量です。人の時間が乗る量が媒体ごとに違うので、桁も媒体ごとに違います。

    だから、相場を調べる段階でやるべきことは、平均額を探すことではありません。目的を1つ決めて媒体を1つ選び、出したい本数と撮影の担当を決めることです。そこまで決めれば、見るべき金額は数プランに絞られます。

    各媒体のプランと内訳は料金プランのページに、Instagramの金額の決まり方は「インスタ運用代行の料金|月10万〜44万の実額プランと、金額を決める4つの条件」、MEOの金額ごとの違いは「MEO対策の費用相場|月5万・10万・20万で何が変わるのかを分解する」にまとめています。

    ご相談はこちら

    30分の無料相談で、現在のアカウントを見たうえで必要な範囲をお伝えします。その場での契約はお願いしていません。

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