先に答え:パフォーマンスは、数字より「何を1回と数えたか」を読む画面です
Googleビジネスプロフィールのパフォーマンスを開くと、閲覧数や通話の数が並びます。けれど、数字だけを見ても良し悪しは決まりません。
この記事が答える質問は、「パフォーマンスの数字は、どう読めば自分で判断できるのか」です。答えは、それぞれの数字が何を1回と数えているかを先に確かめ、そのあとで増減を見る、という順番です。
知りたいのは、増えたかどうかの先にあるはずです
MEOの外注先を比べていると、提案書や報告の見本に「閲覧数が増えました」という一文が出てきます。そのとき知りたいのは、増えたことそのものではなく、それが店にとって意味のある増え方かどうかだと思います。
そこを判断するには、数字の定義を知っている必要があります。定義が分かれば、報告の一文を自分の画面で確かめられます。
書いている立場と、確かめた時点
私は業務委託で、MEOの運用代行と月次の分析を担当しています。毎月この画面の数字を報告にまとめる側です。
数え方の説明は、2026年10月時点で私が確認しているGoogleの公式ヘルプの内容をもとにしています。画面の項目や数え方は変わることがあります。最新の内容は、公式ヘルプで確かめてください。
パフォーマンスを開く意味がある時期と、まだ薄い時期
月次報告の見本が手元にあり、数字の意味で手が止まっている場合
この記事がいちばん役に立つのは、この状況の方です。見本に書かれた項目名を、自分の店の画面と1つずつ突き合わせられるようになります。
オーナー確認から日が浅く、数字がほとんど出ていない場合
数字が少ないうちは、増減を読んでも判断になりません。この段階なら、基本情報を埋めるほうが先です。パフォーマンスは、数か月ぶんたまってから開いても間に合います。
画面に並ぶ数字は、3つの束に分かれます
項目は多く見えますが、役割で分けると3つです。
見つけられた数:プロフィールの閲覧
店のプロフィールを見た人の数です。検索と地図のどちらで見られたかも出ます。
探された言葉:検索語句
どんな言葉で探されて、プロフィールが出たかの一覧です。
動いた数:通話・ルート・ウェブサイトなど
プロフィールを見た人が、ボタンを押した数です。画面では「インタラクション」とまとめて表示されます。
この3つは、上から順に人数が減っていきます。見つけられ、言葉が合い、動く。どの束で数字が細くなっているかを見るのが、この画面の基本の読み方です。
閲覧数は「見られた回数」より「見た人の数」に近い数字です
同じ人が同じ日に何度開いても、増えません
公式の説明では、閲覧数はプロフィールを見たユーザーの数です。同じ人が同じ日に、同じ端末で何度見ても1回と数えられます。
ですから、ページの表示回数のように大きな数字にはなりません。以前の管理画面の数字や、ほかの媒体の表示回数と並べて「少ない」と読まないでください。数えているものが違います。
検索と地図、スマホとパソコンで内訳が出ます
閲覧数は、Google検索かGoogleマップか、スマホかパソコンかの組み合わせで内訳が出ます。
ここは店の性質が現れる場所です。地図のスマホが多ければ、出先で探されている可能性があります。検索のパソコンが多ければ、事前に調べられているのかもしれません。ただし、これは内訳から立てる仮説です。確定ではありません。
検索語句は、月ごとにまとまって出る一覧です
少ない語句は、数が丸められます
検索語句の一覧は、私が確認している範囲では月単位で更新されます。日ごとの動きは追えません。
また、回数が少ない語句は、正確な数ではなく「15未満」のような形で表示されます。小さな数字の語句どうしを比べても、差は分かりません。
店名で探された分と、用件で探された分を自分で分ける
一覧には、店名そのものの検索と、「地域名と業種」のような用件の検索が混ざって出ます。画面は分けてくれません。
ここを自分で2つに分けてください。店名の検索は、すでに店を知っている人です。用件の検索は、まだ店を知らない人です。MEOの作業で動かしたいのは、多くの場合、後者です。
報告に「検索数が増えました」とあったら、どちらが増えたのかを聞いてください。店名の検索が増えただけなら、理由はMEOの外にあるかもしれません。
反応の数は、押された数であって来店の数ではありません
通話は、ボタンが押された数です
通話の数は、プロフィールの通話ボタンが押された数です。電話がつながったか、予約になったかは、この画面では分かりません。
電話番号を見て手で掛けた人も、ここには入りません。店の着信の記録と、数が合わなくて当然です。
ルートは、来店の手前の数字です
ルートは、店までの経路を調べた人の数です。公式の説明では、同じ人の連続した操作などは調整して数えられます。
来店に近い数字ですが、来店そのものではありません。道を知っている常連のお客様は、ルートを押しません。
業種や設定によって、出る項目が違います
予約の項目は、予約の連携を設定している場合に出ます。飲食店では、メニューに関する項目が出ることがあります。
見本の報告にある項目が、自分の店の画面に無いこともあります。その場合は、設定の違いか業種の違いです。外注先に、どの設定が前提の項目かを聞いてください。
外注先の報告と見積もりを、この画面から読む
報告の数字を、自分の画面で引き直せるか
パフォーマンスは、期間を選んで表示する画面です。私が確認している範囲では、選べるのは直近の数か月ぶんです。
報告に書かれた期間を、自分の画面で同じように選んでみてください。数字が一致すれば、その報告は引き直せる報告です。期間が書かれていない報告は、確かめようがありません。
集計の条件をどう読むかは、媒体を問わず共通です。SNS運用レポートの見方|数字の前に、集計の条件と考察の欄を読むで書いています。
分析と報告が、費用をどう動かすか
MEOの見積もりで、分析まわりの重さを動かしている条件は次のとおりです。
- 拠点の数。プロフィールごとに画面が分かれるので、拠点が増えるほど集計の手間が増え、費用は上がる向きです。
- 報告が数字の転記までか、読み解きと次の打ち手までか。読み解きが入ると上がる向きです。
- 検索語句を、店名と用件に分けて出すか。分ける作業は人の手なので、上がる向きです。
- 報告の頻度と、説明の場を持つかどうか。回数が減れば下がる向きです。
数字の転記だけなら、自社でも画面から拾えます。ここを自分で持つと決めれば、そのぶん範囲は狭くなります。
見積もりは、分析の欄を別に出してもらう
見積もりを取るときは、次の順番が使えます。
- 拠点の数と、任せたい範囲を書いた同じ依頼文を、全社に渡す。
- 「分析・報告」を、ほかの作業と分けた行にしてもらう。
- 報告の見本を1か月ぶん見せてもらう。
- 報告に含まれないものを先に聞く。検索語句の仕分けや、口頭での説明が入るかどうかです。
具体的な金額は、条件によって変わります。当社の場合は、「料金・お見積り」ページから条件を伺ってお見積りします。
持ち帰り:画面の用語と、実際の運用での現れ方
報告の見本を読むときに、横に置いて使ってください。左が画面の用語、右がその数字の実際の姿です。
- 閲覧数:プロフィールを見た人の数。同じ人が同じ日に何度見ても増えない。表示回数と比べると小さく出る。
- Google検索・Googleマップの内訳:どちらの画面で見られたか。地図が多い店と検索が多い店で、探され方の仮説が変わる。
- モバイル・パソコンの内訳:端末の別。出先で探されているか、事前に調べられているかの手がかり。
- 検索語句:プロフィールが出た検索の言葉。月単位でまとまって出る。店名と用件が混ざっているので、自分で分ける。
- 15未満の表示:回数が少ない語句の丸め。この範囲の語句どうしは、多い少ないを比べられない。
- インタラクション:通話・ルート・ウェブサイトなどの合計。合計だけ見ると、どのボタンが動いたかが消える。
- 通話:通話ボタンが押された数。つながった数でも、予約の数でもない。店の着信の記録とは一致しない。
- ルート:経路を調べた人の数。来店の手前。常連のお客様は現れない。
- ウェブサイトのクリック:プロフィールからサイトへ移った数。サイトの中で何が起きたかは、サイト側の計測でしか分からない。
- 予約:連携した予約の仕組みを通った分だけ。電話や店頭の予約は入らない。
- 期間の選択:比べる土台。前の月と比べるのか、前の年の同じ月と比べるのかで、同じ数字の意味が変わる。
今日から使える判断材料は1つです。報告の「増えました」という一文に出会ったら、「何が、どの期間で、何を1回と数えた数字として増えたのか」を、この一覧で言い直してみてください。言い直せない一文は、まだ判断に使えません。
この記事と近い話は Googleビジネスプロフィールの使い方|直したあと、どこを見て確かめるか/MEO対策の会社の選び方|見積もりを横に並べて比べるための4つの欄/Googleビジネスプロフィールの投稿頻度|回数は店の変化の周期から決める にも書いています。
まとめ:数え方が分かれば、報告は自分で確かめられます
パフォーマンスの数字は、どう読めば自分で判断できるのか。答えは、数え方を先に確かめることです。
- 閲覧数は、見た人の数に近い数字です。表示回数とは比べません。
- 検索語句は、店名と用件に自分で分けます。
- 通話やルートは、押された数です。来店や予約の数ではありません。
- 報告の数字は、同じ期間を選んで自分の画面で引き直します。
私自身、担当した案件で、手応えが無い期間がしばらく続いたあとに急に数字が動いたことがあります。だから、動かない月をすぐ失敗とは読まないようにしています。そのためにも、何を数えた数字なのかを知っておくことが土台になります。
画面の項目や数え方は、Googleの側で変わることがあります。この記事の内容は2026年10月時点のものです。判断に使う前に、公式ヘルプの最新の説明をあわせて確かめてください。
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