MEO対策とは|地図に出るために、実際はどこを触っているのか

MEO対策とは|地図に出るために、実際はどこを触っているのか

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この記事が答える質問は、ひとつだけです。「MEO対策とは、実際にどこを触っている作業のことか」。

先に結論を書きます。MEO対策とは、Googleビジネスプロフィールという管理画面の中身を整えて、地図まわりの検索結果に出やすくする取り組みのことです。裏技があるわけではありません。店舗の情報を正確にして、更新を止めないこと。作業の大半はそれです。

ただ、外注先を比べている段階でこの言葉を調べているなら、定義そのものより先に知っておいたほうがいいことがあります。見積書に「MEO対策一式」と書いてあっても、その言葉が指している作業の範囲は、会社ごとに違います。だから「MEO対策とは」を調べる本当の目的は、言葉を覚えることではなく、目の前の見積もりに書かれた4文字が何を指しているのかを読めるようになることです。

私は業務委託で、インスタグラムの運用代行とMEOの運用代行をしています。実際にやっているのは、企画と台本の作成、編集の指示、投稿作業、月次の分析です。作業する側から見た「MEO対策」の中身を、そのまま分解して書きます。

MEO対策とは、地図の検索結果に出るための情報整備のことです

言葉の出どころは「Map Engine Optimization」です

MEOは Map Engine Optimization の頭文字だとされています。日本で使われている呼び名で、私が確認した範囲では、Google自身はこの言い方を使っていません。公式のヘルプに出てくるのは「ローカル検索結果」という表現です。

つまりMEOという言葉は、業界側が付けた名前です。名前が業界側のものだと、意味の範囲も業界側の都合で伸び縮みします。この記事の後半で範囲の話をするのは、そのためです。

触る場所は、Googleビジネスプロフィールという1つの管理画面です

MEO対策で操作するのは、ほぼこの管理画面だけです。以前は「Googleマイビジネス」という名前でした。名称が変わっているので、少し前の資料や記事では古い名前で書かれていることがあります。中身は地続きのものだと考えて差し支えありません。

ここに入っているのは、店名、住所、電話番号、営業時間、カテゴリ、写真、商品やサービスの一覧、そして投稿の枠です。検索した人がその店の名前を調べたときに出てくる情報の箱も、ここから作られています。

「対策」という言葉ほど、特別なことはしていません

誤解を招きやすいのが「対策」という語です。何か仕掛けをしているように聞こえますが、実際の作業は、正しい情報を入れる、抜けている項目を埋める、古くなった写真を差し替える、定期的に投稿する、というものです。地味です。

ここを最初に共有しておかないと、見積もりを比べるときに「安いほうは手を抜いているのでは」という読み方になりがちです。実際には、範囲が違うだけということがよくあります。

SEOと並べて説明されますが、別のものとして扱ったほうが混乱しません

出てくる場所が違います

SEOは、検索結果に並ぶウェブページの順番の話です。MEOは、地図と店舗の一覧がまとまって出る枠の話です。同じ検索画面の中に両方が出ることはありますが、並び方を決めている仕組みは別のものとして説明されています。

直す対象が違います

SEOで直すのは、自分たちのウェブサイトです。MEOで直すのは、Googleが持っている店舗の情報です。自社サイトを何ページ増やしても、それだけでMEOの枠の中身が変わるわけではありません。逆に、ビジネスプロフィールを整えてもサイトの検索順位が自動的に上がるわけでもありません。

見積もりに「SEO・MEO対策」とまとめて書かれている場合、この2つが両方入っているのか、どちらか一方の作業しかしないのかは、確認しておいたほうがいい部分です。

反映の速さが違います

営業時間や電話番号のような基本情報は、直せば比較的すぐ表示に反映されます。一方で、地図の枠での見え方は、直したその日に変わるものではありません。同じ「MEO対策」の中に、速く効くものと遅く効くものが混ざっています。

「MEO対策」と呼ばれる作業は、性質で3つに分かれます

ここが、この記事でいちばんお伝えしたい部分です。見積もりを読むときの物差しになります。

1つめ:一度やれば当分そのままの作業

カテゴリの選び直し、住所や営業時間の修正、サービス一覧の作成、写真の整理。これらは最初にやれば、状況が変わるまで触りません。つまり、2ヶ月目以降は作業量が大きく減ります。

2つめ:毎月繰り返す作業

投稿の制作、写真の追加、数字の集計と報告。これは止めれば止まるので、契約している間ずっと続きます。月々の費用の中身として実質的に残るのは、ほとんどここです。

3つめ:自分たちからは作れない作業

クチコミがこれにあたります。来た数だけ対応が発生し、来なければ発生しません。作業量が相手次第で動くので、他の2つと同じようには見積もれません。

今日から使える見方はこれです。見積もりを受け取ったら、書かれている項目を上の3つに仕分けてみてください。1つめばかりが並んでいる見積もりは、初月は濃くても、3ヶ月目から急に薄くなります。総額そのものより、この配分のほうが後で効いてきます。

見積書の「MEO対策一式」は、何を数えているかで読む

ここからは、比較のための具体的な読み方です。「一式」という書き方が悪いのではなく、一式の中に何個ぶんの作業が入っているかが書かれていないことが問題です。数えられる単位に置き換えると、会社ごとの差がはっきり見えます。作業する側から見て、量がいちばん動くのは次の6つでした。

店舗数とアカウント数

MEOで最も素直に作業量が増えるのが、これです。店舗が増えれば、情報の整備も、投稿も、クチコミへの返信も、報告も、その数だけ発生します。1店舗の作業を横に並べるだけなので中身は変わりませんが、量は正比例で増えます。拠点が増えれば上がり、1つに絞れば下がる。ここは迷いようがありません。

逆に言えば、複数店舗をまとめて任せる場合は、店舗ごとに同じことをするのか、代表の1店舗だけ厚くするのかで、見積もりの前提が変わります。そこが書かれていない見積もりは、比較の土俵に乗りません。

情報の整備を、どこまでこちらの手で行うか

同じ「基本情報の確認」でも、抜けを見つけて報告するところまでなのか、こちらが判断して書き換えるところまでなのかで、作業の重さが違います。とくにカテゴリと属性は、選び直すと見え方が動くことがあるため、判断に時間がかかります。報告だけなら軽く、判断と修正まで入れるほど重くなります。

クチコミへの返信が、どこまで含まれているか

返信の作業には、段階があります。返信文の型を渡すだけの形、こちらが下書きを作って店舗側が投稿する形、こちらが投稿まで行う形。さらに、低い評価が付いたときだけ相談する取り決めにするのかどうかでも変わります。下書きから投稿まで預けるほど重くなり、型を渡すだけなら軽くなります。

投稿と写真の素材を、誰が用意するか

Googleの投稿枠を使うなら、文章と画像が要ります。この素材が店舗側から出てくるのか、こちらが作るのかは大きな分かれ目です。撮影に人が行く形になった瞬間に、作業は別の性質のものになります。移動の時間、設営と撤収、その日の営業への影響まで含めて考える必要が出てくるからです。

現地に行く回数と、そこにかかる時間

撮影に行くなら、回数と滞在時間、そして拠点までの距離が効いてきます。訪問の回数が増えるほど、拠点が離れるほど上がります。素材を店舗側で撮って送っていただく形にすれば、そのぶんは下がります。どちらが良いという話ではなく、店舗側が撮る時間を出せるかどうかで決まります。

レポートに、人の読み解きが入るか

管理画面の数字をそのまま貼るだけなら、作業は軽く済みます。先月と比べて何が動いたのか、次に何を変えるのかまで書くなら、そこは人が読む時間です。報告書の枚数ではなく、次の打ち手が書いてあるかどうかで見てください。枚数は簡単に増やせますが、打ち手は増やせません。

この6つは、どれも「増えると上がり、減ると下がる」という向きがはっきりしています。だから、金額を先に聞くより、この6つをどう置くかを先に決めたほうが、話が早く進みます。条件が決まっていない状態で出てくる見積もりは、どうしても幅のある答えになります。

見積もりを取るときに、こちらから揃えておくこと

比較で失敗するときは、たいてい中身の違いではなく、聞き方が揃っていないことが原因です。そのまま使える順番で書きます。

条件を先に固定してから、同じ内容で聞く

上の6つを、自分の側で決めてから聞いてください。店舗数はいくつか。撮影に来てほしいのか、素材はこちらで出せるのか。クチコミの返信を任せたいのか。投稿は月に何本ほしいのか。この条件を書いた同じ1枚を、複数の会社に渡します。会社ごとに違う前提で出てきた見積もりは、金額の高い安いを比べても意味がありません。

一式ではなく、内訳を分けて出してもらう

「MEO対策一式」で出てきたら、先ほどの3分類で分けてもらってください。最初だけの整備、毎月続く作業、クチコミのように相手次第で発生する作業。この3つに分けて書けない会社は、自分たちが何をするか決めていない可能性があります。分けて出してもらうと、2ヶ月目以降に何が残るのかが見えます。

含まれないものを、先に聞く

提案書には、やることしか書かれません。だから、書かれていない作業がどちらの仕事になるかは、聞かないと分かりません。私が聞くようにしているのは、この4つです。

  • オーナー確認が終わっていない場合、その手続きはどちらがやるか。
  • 写真を撮る人がいない月は、投稿はどうなるか。
  • プロフィールが停止された場合、復旧の申請はどちらがやるか。
  • 契約が終わったあと、権限と投稿はどう残るか。

どれも、起きてから決めると揉める場所です。起きる前に聞けば、ただの確認で終わります。

MEOで見る数字は、置き場所が決まっています

表示された回数と、押された回数は分けて見ます

検索結果に出た回数と、そこから何らかの操作をされた回数は、別の数字です。出ているのに押されないのか、そもそも出ていないのか。詰まっている場所が違えば、次にやることも変わります。

来店にいちばん近いのは、ルート案内と通話です

地図の枠から起きる操作には、ルート案内の依頼、電話の発信、ウェブサイトへの遷移があります。このうちルート案内と通話は、そのまま来店の手前の行動です。月次の分析では、私はここを中心に見ています。

どんな言葉で見つかったかも分かります

検索に使われた語句も確認できます。店名で探されているのか、地域と業種の組み合わせで探されているのか。前者が多ければすでに知られている状態で、後者が多ければ、まだ知らない人に見つかっている状態です。同じ表示回数でも、意味が違います。

数字の名前は変わることがあります

管理画面の項目名や集計の区切りは、これまでにも変わっています。レポートの読み方を覚えるときは、名前ではなく「何を数えている数字か」で覚えておくと、名前が変わっても読めます。

掲載順位を決めている要素は、公式に3つとして説明されています

Googleのヘルプでは、ローカル検索結果の掲載順位は「関連性」「距離」「視認性の高さ」の組み合わせで決まる、という説明がされています。表現は変わることがありますので、最新は公式のヘルプでご確認ください。

関連性

検索した言葉と、その店舗の情報がどれだけ合っているか、という話です。カテゴリや商品情報を埋めるのは、ここに効かせるための作業です。埋めていない項目は、そもそも照合されようがありません。

距離

ここは、代行会社にも動かせません。検索した人がいる場所と店舗の位置関係なので、施策でどうにかなる部分ではありません。この要素が入っているという事実だけで、順位の話がかなり整理されます。

視認性の高さ

そのお店が世の中でどれだけ知られているか、という要素です。ここには、代行会社の作業の外にあるもの、たとえばお客様が自然に書いた情報も含まれます。短期間で作れる種類のものではありません。

だから「必ず1位」という説明は、成り立ちにくいと考えています

3つのうち1つは物理的に動かせず、もう1つは自社の外で作られます。この構造を知っていると、順位を保証するような提案を見たときに、何を根拠にしているのかを聞き返せます。断定はしませんが、私は聞くようにしています。

用語と、実際の運用でどう現れるか

持ち帰れる形にしておきます。言葉の意味だけでなく、運用の中でどの場面に出てくるかを添えました。打ち合わせで出てきたときに、話の位置が分かります。

画面と枠の名前

  • Googleビジネスプロフィール — 実際に作業するのはここ。代行を頼むと、まずこの画面への参加を求められます。
  • Googleマイビジネス — 上の旧名称。この名前で書かれた資料が出てきたら、情報が少し古い可能性があります。
  • ローカルパック — 検索結果に地図と数件の店舗がまとまって出る枠のこと。「地図で上に出たい」と言うとき、指しているのはこの枠です。
  • ナレッジパネル — 店名で検索したときに出る、店舗情報の箱。ここの表示内容は、管理画面の入力がそのまま出ます。
  • オーナー確認 — その店舗の関係者であることを証明する手続き。未完了だと、そもそも編集ができません。着手が止まる原因として、地味に多い場所です。

情報の項目の名前

  • メインカテゴリ — 業種を1つ選ぶ欄。ここを変えると見え方が動くことがあるため、担当者の判断が要る場所です。
  • サブカテゴリ — 追加で登録できる業種。やっているのに登録されていない、という状態が起きやすい項目です。
  • 属性 — 「テイクアウト可」のような細かい条件。増えたり減ったりするので、放っておくと古くなります。
  • NAP — 店名・住所・電話番号のこと。他のサイトに載っている表記とそろっているかを見る、という文脈で出てきます。
  • 特別営業時間 — 年末年始や臨時休業を入れる欄。入れ忘れると、開いていない日に人が来ます。運用として最も実害が出やすい場所です。
  • 予約リンク — 予約ページへつなぐ欄。ここが空だと、見つけてもらっても次の行動先がありません。

数字の名前

  • 検索語句 — どんな言葉で見つかったかの一覧。指名で探されているか、地域名で探されているかの判断に使います。
  • ルート案内 — 経路を調べられた回数。来店の手前の行動として、月次で追う数字です。
  • 通話 — 表示された番号から電話がかけられた回数。予約が電話中心の業種では、ここが主役になります。
  • 写真の閲覧 — 掲載した写真が見られた度合い。写真を足す作業が効いているかどうかの手がかりになります。

つまずいたときに出てくる名前

  • 重複リスティング — 同じ店舗の情報が2つ以上ある状態。移転や店名変更のあとに起きやすく、放置すると評価も来店も分散します。
  • 編集の提案 — 第三者から情報の修正が提案される仕組み。知らないうちに営業時間が書き換わることがあるため、定期的な確認が要ります。
  • 停止 — 規約に触れたと判断されて、プロフィールが表示されなくなる状態。復旧の手続きが誰の仕事になるかは、契約前に確認しておく価値があります。
  • ローカルガイド — Googleに情報や口コミを投稿している一般の利用者のこと。運用側から動かせない側の存在として出てきます。

この記事が入口になる方と、別の記事のほうが早い方

入口として効くのは、これから見積もりを並べる方です

言葉の範囲が分かっていれば、書かれていない項目に気づけます。比較を始める前に読むのがいちばん効きます。

すでに運用中で、数字が落ちた原因を探している場合

その場合は用語の整理ではなく、いつ何が変わったのかを時系列で並べる作業になります。この記事は入口の説明なので、そこまでは踏み込んでいません。

候補が数社まで絞れている場合

比べ方そのものは別の記事にまとめています。MEO対策の会社の選び方|見積もりを横に並べて比べるための4つの欄と、費用が何で動くのかを扱ったMEO対策の費用相場|金額が何で決まるのかを、6つの条件に分解するのほうが、いまの段階には近いはずです。

当社に頼む場合の範囲について

当社の場合も、決まっているのは作業の中身であって、一律の金額ではありません。店舗数、情報整備をどこまで任せるか、クチコミの返信を含むか、投稿の素材を誰が用意するか。この条件が決まれば、その組み合わせでお出しできます。条件を伺ってお見積りしますので、料金・お見積りのページからご相談ください。

まとめ

MEO対策とは、Googleビジネスプロフィールの中身を整えて、地図まわりの検索結果に出やすくする取り組みのことです。作業しているのは特殊な場所ではなく、店舗情報が入っている1つの管理画面です。

そのうえで、比較の段階にいる方に持ち帰っていただきたいのは、次の4つです。

  1. 「MEO対策」という言葉は業界側の呼び名なので、指す範囲が会社ごとに違う。
  2. 作業は「一度きりの整備」「毎月の更新」「相手から来るもの」の3つに分かれる。見積もりはこの配分で読む。
  3. 量を動かしているのは、店舗数・情報整備の深さ・クチコミ対応・素材を誰が作るか・訪問の回数・レポートの読み解きの6つ。条件を先に決めてから聞く。
  4. 掲載順位の要素には距離が含まれていて、そこは誰にも動かせない。

言葉の定義を覚えることが目的ではありません。目の前の提案書に書かれた4文字が、どこまでを含んでいるのか。それが読めるようになっていれば、この記事は役目を果たしています。

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