リールのネタが店舗で続かない理由|動く場面と切り口から切り分ける

リールのネタが店舗で続かない理由|動く場面と切り口から切り分ける

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店舗のリールのネタが続かないとき、この記事が答えるのは1つの質問です。「ネタが止まっているのは、どこなのか。自社で直せる場所か、外に任せる場所か」です。

先に結論を書きます。店舗のリールでネタが尽きる原因は、発想力より「数秒で変化が見える場面」の数が少ないことにある場合があります。そして場面を増やすより、1つの場面に付ける切り口を増やすほうが続きます。

私は、インスタグラムの運用代行の仕事で、企画と台本の作成、編集の指示、投稿作業、月次の分析をしています。その実務の側から、ネタが止まる場所を順番に書いていきます。

先に結論:リールのネタが尽きるのは、動く場面が少ないからです

写真の投稿と、リールでは「ネタ」の単位が違う

写真の投稿なら、完成した商品や店内を1枚撮れば1本になります。リールはそうはいきません。

リールの1本には、始まりと終わりの間に何かが変わる必要があります。形が変わる、人が動く、空間が整っていく。変化の無い映像は、写真を動画で撮っただけになります。

つまりリールのネタとは、「話題」ではなく「変化が映る場面」のことです。

店の中で動くものは、思っているより限られている

店の中で、数秒のうちに変化が見える場面を書き出してみてください。多くの店舗では、それほど多くは出てきません。

開店前の準備、商品を仕上げる手元、施術や作業の前後、陳列の入れ替え。業種によって中身は違いますが、数には限りがあります。

ここが尽きたときに「もうネタが無い」と感じやすくなります。

だから増やすのは場面ではなく、1場面からの切り口

場面そのものは、無理に増やせません。増やせるのは、同じ場面に付ける「見せ方の問い」のほうです。

この記事の後半では、その付け替え方と、原因を上から切り分ける手順を順に書きます。

この記事が役に立つ方と、先に別の記事を読んだほうがよい方

役に立つ方:リールを出すと決めていて、続かない方

週に何本か出すと決めていて、数週で案が出なくなった方。外注先の提案に「企画込み」とあって、それが何を指すのか確かめたい方。この記事はそういう方に向けています。

まだ早い方:出す本数も、撮る人も決まっていない方

本数や撮影の担当が決まっていない段階では、ネタの話をしても前に進みません。先に体制を決めるほうが早いです。

写真も含めた投稿全体のネタ切れなら

リールに限らず、投稿全体でネタが出てこない場合は、店舗のインスタで投稿ネタがない|作る前に、切れている場所を上から順に探すで、素材の出どころから切り分けています。この記事はリール特有の話に絞ります。

店舗のリールのネタを、3つの箱に分けて書き出す

場面を書き出すとき、思いついた順に並べると偏ります。次の3つの箱に分けると、どこが空いているかが見えます。

箱1:毎日起きているのに、お客様からは見えない動き

準備、仕込み、片付け、道具の手入れ。店の人にとっては当たり前で、ネタだと思われていないことが多い場面です。

毎日起きるので、撮り直しがききます。いちばん在庫が枯れにくい箱です。

箱2:季節や週で入れ替わるもの

新しい商品、限定のメニュー、陳列や内装の入れ替え。変わった瞬間そのものが変化の映像になります。

ただし、この箱は「いつ変わるか」を撮る人が知らないと、撮り逃します。

箱3:お客様が店で迷うこと、よく聞かれること

選び方、使い方、予約から当日までの流れ。口で何度も説明していることは、映像にすると1本になります。

この箱は、接客をしている人の頭の中にあります。書き出してもらわないと表に出てきません。

1つの場面を、何本に割れるか

見せる相手を変えると、同じ場面が別の1本になる

同じ開店準備の映像でも、「初めて来る人」に向けるのか、「いつも来てくれる人」に向けるのかで、付ける言葉が変わります。

前者なら店の雰囲気を伝える1本に、後者なら普段は見られない裏側を見せる1本になります。

問いを変えると、同じ映像で別の答えになる

「なぜこの順番でやるのか」「どこに一番時間をかけているか」「失敗するとどうなるか」。映像に付ける問いを変えると、テロップと語りが変わり、別のリールとして成立します。

1つの場面に問いが2つ付けば、場面の在庫は倍になります。

繰り返しを、手抜きと決めない

同じ場面を何度も使うことに、ためらう方は多いです。ただ、見る側は店の投稿を全部見ているわけではありません。

切り口を変えて出すなら、同じ場面の再利用は、続けるための正当な方法だと私は考えています。

運用代行の側から見た、ネタ出しの置き場所

企画と台本は、代行側の作業に入っていることが多い

私が今受けている業務委託では、企画と台本の作成が作業に含まれています。ネタを考えるのは、基本的には代行側の仕事です。

それでも、店の側からしか来ない情報があります

箱2の「いつ変わるか」と、箱3の「お客様によく聞かれること」は、店の中にいる人しか知りません。

代行側がどれだけ企画を考えても、この2つが届かないと、箱1だけで回すことになります。そうなると、ネタの幅は狭くなっていきます。

手応えが無い時期を、すぐネタのせいにしない

引き継いだ案件で、コンセプトから作り直したことがあります。伸びるまで手応えは一切なく、やっている最中は効いているのか分からないままでした。しばらくして、急に伸びました。

この経験から、反応が無い期間をすぐにネタの失敗とは読まないようにしています。ネタを変える前に、届いているかどうかを先に見ます。

ネタ出しを外に任せるとき、見積もりが動く条件

ネタ出しを外注先に任せる場合、見積もりは次の条件で動きます。額ではなく、どちらに動くかの向きで書きます。

企画を何本ぶん、どの間隔で出してもらうか

月に出す本数が増えれば、企画の手間も増えます。まとめて月1回出すのか、週ごとに出すのかでも、やりとりの回数が変わります。

台本まで書くのか、案の一覧で止めるのか

「ネタ案を箇条書きで渡す」のと「何をどの順で映し、何と言うかまで書く」のでは、別の作業量です。台本まで含むほうが重くなります。

店への聞き取りを、どの手段で何回するか

箱2と箱3を拾うための聞き取りが、定期の打ち合わせで行われるのか、文章のやりとりなのか。回数と手段が増えると、上がる方向に動きます。

企画の承認に、何往復を見込むか

社内で企画を確認する人が複数いると、往復が増えます。確認する人を1人に決めておくと、下がる方向に動きます。

見積もりを比べるときは、各社にこの4つを同じ条件で伝え、「企画」と「台本」を別の行に分けて出してもらってください。含まれないものを先に聞いておくと、あとで範囲がずれにくくなります。具体的な金額は、条件を伺ってお見積りしますので、料金・お見積りページをご覧ください。

今日から使える切り分け:リールのネタが止まる場所を上から5段で見る

上から順に確かめて、最初に「いいえ」になった段が、今止まっている場所です。

段1:数秒で変化が見える場面を、10個書き出せるか

3つの箱に分けて書き出してみてください。10個に届かないなら、止まっているのはネタ以前の「場面の在庫」です。箱のどれが空いているかを見ます。

段2:書き出した場面に、切り口が2つ以上付いているか

場面は十分あるのに続かないなら、1場面を1本で使い切っている可能性があります。見せる相手か問いを変えて、2本目を付けてみてください。

段3:今週変わることを、撮る側が前もって知っているか

箱2が空いているなら、ここが原因です。新しい商品や入れ替えの予定を、撮る人か外注先へ伝える経路を1本決めます。

段4:ネタはあるのに、台本の段で止まっていないか

案は出ているのに撮影に進まないなら、止まっているのは「何をどの順で映すか」が決まっていない段です。ネタを足しても解決しません。

段5:ネタではなく、アカウントの軸が決まっていないのではないか

ここまで全部「はい」なのに選べないなら、誰に何を届けるアカウントかが曖昧なのかもしれません。その場合は、ネタより先にコンセプトを見直す段階です。

この記事と近い話は リール制作の外注費用|見積書に出ない往復と、依頼側に残る作業/リールの再生数が伸びない|外注先を比べる前に、上から順に切り分ける にも書いています。

まとめ

店舗のリールのネタが止まっている場所は、場面の在庫、切り口、店の情報の届き方、台本、アカウントの軸のどれかです。

場面そのものは増やしにくいので、3つの箱で書き出し、1場面に切り口を付け替えるのが続けやすい方法です。そして箱2と箱3の情報は、外注しても店の側からしか出てきません。

ネタ出しを任せる外注先を比べるなら、企画の本数と間隔、台本の有無、聞き取りの手段と回数、承認の往復の4つを揃えて見積もりを取ってください。まずは今日、動く場面を10個書き出すところから始めてみてください。

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