インスタの保存数を増やしたい、と調べている方に、この記事は1つの質問に答えます。「保存数が伸びないとき、どこから確かめれば、自分で直すか外に任せるかを決められるか」です。
結論を先に書きます。保存数は、投稿の出来だけで決まる数字ではありません。届いた人数、投稿の型、見返す理由が画面のどこにあるか。この3つが重なって出てくる数字です。なので、投稿を作り直す前に、止まっている場所を上から順に探すほうが早く進みます。
書き手の私は、飲食の現場に10年いたあと、SNS運用代行として独立しました。いまの仕事では、企画と台本の作成、編集の指示、投稿作業、月次の分析をしています。月次の分析では、投稿ごとの数字を並べて見るのが仕事の一部です。その立場から、比べるときの軸を書いていきます。
保存数は「あとで見返したい」と思われた回数です
保存は、投稿を見た人が「あとでもう一度見たい」と思ったときに押す操作です。いいねと違って、押した人にしか見えない場所へ残ります。だから、保存数を読むときは「見返す理由があったか」を見ている、と考えると整理しやすくなります。
保存数のままだと、届いた人数の増減に振り回されます
保存数は、届いた人数が多い投稿ほど増えやすい数字です。たくさんの人に届いた投稿が、保存数でも上に来るのは自然なことです。そのため、保存数の大小だけで投稿の良し悪しを決めると、「届いた人数が多かった投稿」を選んでいるだけになりがちです。
保存率に直すと、投稿どうしを比べられます
比べるときは、保存数を届いた人数で割った「保存率」にします。届いた人数が違う投稿どうしでも、見た人のうちどれくらいが保存したかで並べられます。インサイトには投稿ごとに保存数と届いた人数が出ます。表示の場所や名前は変わることがあるので、最新はInstagramの公式ヘルプで確かめてください(2026年9月時点の書き方です)。
いいねと保存は、押す理由が違います
いいねは「いいと思った」の合図です。保存は「あとで使う」の合図です。見た瞬間に気持ちが動く投稿と、あとで役に立つ投稿は、同じとは限りません。いいねが多いのに保存が少ない投稿は、失敗ではなく、見返す理由が無かっただけのことがあります。
保存を目標にしてよい場面と、しないほうがよい場面
保存数を増やす前に、その数字が店の最終的な数字とつながっているかを確かめてください。ここがずれていると、保存が増えても手応えが残りません。
保存が増えても、来店が増えるとは限りません
店舗のアカウントで最後に見たいのは、予約や来店です。保存はその手前にある数字です。保存された投稿が、プロフィールや予約の窓口へ人を送れていなければ、保存は保存のまま止まります。保存の数字だけを追う提案が出てきたら、「保存のあと、どこへ進んでもらう設計ですか」と聞いてみてください。
保存は「思い出す日」までの橋渡しとして見ます
保存した人は、その場では来ないかもしれません。けれど、行く日を決めるときに見返す可能性があります。だから保存は、今日の来店ではなく、あとで思い出してもらう手段として扱うのが自然です。予約の側から数字を追う話は、別の記事にまとめています。
この切り分けが役に立つ方と、今は別のことが先の方
この記事の手順は、どなたにでも効くわけではありません。読む前に、ご自身の状況と照らしてください。
投稿ごとの数字を並べて見られる方には役立ちます
投稿がある程度たまっていて、インサイトを開ける方。外注先の候補から「保存数を増やします」という提案をもらい、中身を比べたい方。この方々には、下の手順がそのまま使えます。
届いている人数そのものが少ない方は、そちらが先です
1本あたりに届く人数がとても少ないうちは、保存率を出しても数がぶれます。この段階では、保存より先に「フォローしていない人に届いているか」を見るほうが早いです。その切り分けは、フォロワーが増えない理由を扱った記事で書いています。
保存される投稿は、見返す場面が先に決まっています
ここからは、私が企画と台本を作るときに考えていることです。保存を増やす技を並べるのではなく、「なぜ見返すのか」を先に決めるやり方です。
見返す場面を、1つだけ決めてから作る
「店に行く前に営業時間を確かめる」「メニューを選ぶときに見比べる」「家で同じことを試す」。見返す場面が1つ決まっていると、投稿に入れる情報も決まります。場面が決まらないまま作ると、見て終わる投稿になりやすいです。
見返すときに要る情報が、1枚にまとまっているか
見返した人がほしいのは、要点です。複数の画面に散らばっていると、探す手間がかかります。最後の1枚に一覧でまとめる、手順を番号で並べる、といった置き方にすると、見返す理由がはっきりします。
店の外にいるときにも使える内容か
保存した投稿を開くのは、たいてい店の外です。行き方、予約の方法、定休日など、店の外で必要になる情報が入っているかを見てください。雰囲気だけの投稿は、見返しても次の行動につながりにくいです。
外注するとき、保存数に効く作業は見積もりのどこに入るか
保存数に効くのは、主に企画と作り込みの工程です。この部分をどこまで含むかで、見積もりの重さが変わります。金額はここでは書きません。向きだけお伝えします。
企画と台本を含むかどうか
「見返す場面」を決めるのは企画の仕事です。企画と台本を外注先が持つなら、その分だけ作業が増え、見積もりは重くなる向きです。社内で企画を決めて、制作だけ頼むなら軽くなる向きです。
画像を何枚つなぐか、図をどこまで作り込むか
一覧や手順をまとめた画像は、写真を1枚載せるより手間がかかります。1本あたりの枚数や、図の作り込みが増えると重くなります。見積もりで「1本」と書かれていたら、何枚の構成を想定しているかを確かめてください。
月次のレポートに、保存率が投稿ごとに出るか
保存数を目標に置くなら、投稿ごとの保存率が報告に出ないと、効いたかどうかが分かりません。数字を並べるだけか、どの投稿の型が効いたかまで読み解くかでも、作業量は変わります。
見積もりは、同じ条件で並べて内訳を分けてもらう
比べるときは、各社に同じ条件を伝えます。月の本数、1本の枚数、企画を含むか、レポートの中身。そのうえで、企画・制作・投稿・分析を別々の行に分けてもらいます。含まれていない作業も、先に聞いておくと後でずれません。具体的な金額が必要な方は、料金・お見積りページから条件を伺ってお見積りします。
「保存してください」の一文について
投稿の最後に保存を呼びかける一文を入れる、という提案はよく見ます。入れること自体は悪くありません。ただ、呼びかけで増えた保存と、内容で増えた保存は、あとから数字では見分けにくいです。呼びかけを入れるなら、入れる投稿と入れない投稿を決めて、しばらく並べて見るほうが判断しやすくなります。呼びかけだけで保存が伸びる、とは言い切れないので、内容の見直しと分けて考えてください。
持ち帰れる手順:保存が伸びない原因を上から順に切り分ける
ここからが、今日から使える手順です。上から順に確かめ、止まっている段が見つかったら、そこで手を止めて直します。
段1:比べている期間と、投稿の種類はそろっていますか
リールと画像の投稿、先月と今月を混ぜて見ていないか確かめます。種類と期間をそろえないと、差が投稿の出来なのか、条件の違いなのか分かりません。
段2:保存数ではなく、保存率で見ても低いですか
保存数を届いた人数で割ります。保存率は普通なのに保存数が少ないなら、原因は投稿の中身ではなく届いた人数です。その場合は、届け方の見直しが先です。
段3:保存率の高い投稿と低い投稿で、型に違いはありますか
自分の投稿を保存率で並べ、上位と下位を見比べます。一覧、手順、雰囲気の写真など、型ごとに分けると傾向が見えることがあります。上位の型が分かれば、次の企画の軸になります。
段4:見返す理由が、最後まで見なくても伝わる位置にありますか
「あとで使える情報がある」と分かるのが最後の1枚だけだと、途中で離れた人は保存しません。何が載っている投稿なのかが、最初の画面で分かるかを確かめます。
段5:保存されたあと、プロフィールや予約へ進めていますか
保存率が高いのに予約が動かないなら、止まっているのは投稿の外です。プロフィールの行き先や予約の窓口を見直します。
段6:判断できるだけの投稿がたまっていますか
本数が少ないうちは、数字の差が偶然で出ます。私自身、引き継いだ案件をコンセプトから作り直したとき、伸びるまで手応えは一切ありませんでした。だから今も、反応が無い期間をすぐ失敗とは決めないようにしています。段1から段5で直す場所が見つからなければ、まず本数をためてください。
この記事と近い話は 店舗のインスタでフォロワーが増えない|外注先を比べる前に、どの関門で止まっているか切り分ける/インスタで予約が増えない|予約台帳の側から原因を切り分ける にも書いています。
まとめ
最初の質問に戻ります。保存数が伸びないとき、どこから確かめればよいか。答えは、保存数を保存率に直し、上から順に止まっている段を探すことです。
- 保存数は届いた人数に引っぱられます。比べるときは保存率にします。
- 保存は来店の手前にある数字です。保存のあとの行き先まで見てください。
- 保存される投稿は、見返す場面が先に決まっています。ここは企画の仕事です。
- 外注で保存に効くのは、企画・作り込み・分析の工程です。見積もりでは、この3つを別の行に分けてもらってください。
段2で「保存率は普通」と分かれば、投稿を作り直す必要はありません。まずはインサイトを開いて、直近の投稿を保存率で並べるところから始めてみてください。
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上の段1から段6のどこで止まったかが決めきれない場合は、直近の投稿の保存率を並べた画面を1枚撮って、公式LINEに1問だけ送ってください。作り直す前に確かめる段を1つお返しします。24時間以内にお返事します。営業や一斉配信はしません。
自分で続けるか、外に任せるかを決めたい場合は、30分の無料相談もあります。現在のアカウントを見たうえで必要な範囲をお伝えします。その場での契約はお願いしていません。

