店舗の口コミを増やす方法|依頼する場面を営業のどこに置くか

店舗の口コミを増やす方法|依頼する場面を営業のどこに置くか

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この記事が答えるのは、ひとつの質問です。店舗の口コミを増やすために、何をどの順で確かめればよいのか。そして、その作業のうちどこまでを外注に出せるのか。

口コミを増やしたいと調べると、返信の書き方や、星の数の話が先に出てきます。ただ、件数そのものを動かしているのは、たいていその手前にあります。頼んでいるかどうか、そして頼める場面が営業の中に置かれているかどうかです。

先に結論:口コミの数は、頼んだ回数のほうに寄っています

待っているだけで届く数には、天井があります

何もしなくても口コミは届きます。ただ、その数は来店数に対してかなり小さくなります。よほど強く感じたことがあった人だけが、自分から書きに行くからです。そして自分から書きに行く人は、良かったときよりも困ったときのほうが動きやすい傾向があります。放っておくと、件数が増えないだけでなく、内容の偏りも残ります。

増えるのは、書ける人にその場で頼めたときです

口コミを書けるのは、実際に来た人です。そしてその人が書く気になるのは、店のことを覚えている間です。帰ってから数日たつと、細かいところは思い出せなくなります。つまり件数は「店にいる間に、どれだけ頼めたか」に強く引っぱられます。

だから見直す順番は、文面より前です

依頼の言葉づかいを工夫する前に、依頼そのものが何回発生しているかを見てください。ここが少ないままだと、文面をどれだけ整えても件数は動きません。以下では、増える経路のどこで止まるのかを順番に並べます。

この順番で確かめると進む店舗、先に別のことがある店舗

口コミの欄が入った見積もりが、手元に複数ある場合

この記事は、外注先を比べている方に向けて書いています。提案書に「口コミ対応」「口コミ促進」と書かれていて、それが何を指すのか読み取れないとき、この記事の切り分けがそのまま質問になります。

地図の一覧に、まだ店が出てきていない場合

お客様が検索しても店の情報が出てこない状態では、書き込む場所にたどり着けません。この場合は、依頼の段取りより先にそちらです。情報が公開されているかの確かめ方は、別の記事に書いています。

現場で声をかけられる人が、今いない場合

ひとりで回していて、会計のときに口を開く余裕がまったくない。そういう状況なら、依頼の回数を増やす前提そのものが合いません。先に置き場所や紙での案内に寄せる形になります。

口コミが1件増えるまでに、お客様は4つの段を通っています

段1:店のことを思い出す

帰ったあとに思い出してもらうのは、いちばん難しい段です。ここを当てにすると、件数は運になります。店にいる間か、出た直後に声がかかっているかを見ます。

段2:書き込む画面まで移動する

思い出しても、画面までの移動が長いと途中で終わります。検索して、店を探して、一覧から選んで、口コミの欄まで進む。この手数がそのまま離脱になります。

段3:何を書くか決める

ここで止まる人が、思っているより多いです。書いてもいいと思っていても、何を書けばいいのか分からない。白い入力欄を見て閉じる、という形で消えていきます。

段4:投稿を終える

ログインが必要だったり、途中で通知が入ったりして終わります。この段は店側から短くできません。

4つのうち、店側から短くできるのは2つだけです

短くできるのは、段1と段2です。段3は材料を渡すことで助けられます。段4は相手の環境なので、こちらからは触れません。だから打ち手は「声をかける回数」と「画面までの距離」に集中します。ここを外すと、作業量が増えても件数が動きません。

依頼の一言を、営業のどこに差し込むか

会計の前後に、余裕があるとは限りません

私は飲食の現場に十年いました。そのころは昼に出勤して真夜中に退勤する働き方で、休憩時間もほとんど取れませんでした。忙しい帯に入ると、決まった作業以外を差し込む余地は本当にありません。ですから「会計のときに一言添える」という段取りは、書いた時点では成立していても、現場では続かないことがあります。

差し込む先を決めるときは、いちばん忙しい時間ではなく、手が空く時間帯を先に探してください。全時間帯で均等にやろうとすると、結局どの帯でもやらなくなります。

その日に立つ人のうち、誰が言うかを決める

「スタッフから声をかける」という決め方では、動きません。役割ではなく、その日シフトに入っている中の誰が言うのかまで決める必要があります。会計を担当する人に固定するのが、いちばん崩れにくい形です。

言葉を1文に固定して、覚える手間を消す

言い方を各自に任せると、言いにくい人は言わなくなります。文を1つに決めて、それだけを共有してください。長い説明は要りません。感想を書く場所がある、と伝わる長さで足ります。

文を決めるときは、評価を良く書いてほしいという意味に取られない形にしてください。後述しますが、そこは選べない領域です。

書き込む画面までの道を、店の側で短くする

手が空いている瞬間に、目に入る場所へ置く

案内を置く場所は、相手の手がふさがっていない場所です。食事中の卓上や、施術中の目の前は、見えていても動けません。会計を終えたあと、上着を着る前あたりに目が入る位置のほうが踏まれます。

紙に載せるなら、持ち帰るものに載せる

店内に貼った案内は、店を出たら手元に残りません。持ち帰るもの、たとえば控えや名刺、次回の案内に載っていれば、帰ってからでも進めます。店内の掲示と、持ち帰るものは、役割が別だと考えてください。

案内を置いたあと、自分の店で一度通してみる

置いた時点では、まだ動くかどうか分かりません。私は自分の作業でこれを外したことがあります。二〇二六年八月十六日、記事の見出し画像に別のサイトの名前が入ったまま四十三本ぶん作られていたことに気づきました。処理の記録には「設定できました」と出ていました。出来上がったものを目で見るまで、間違っていること自体が見えませんでした。

案内も同じです。読み取って、書き込みの欄が開いて、そこまで何回触ったか。この回数を自分の店で数えるのは、今日できます。四回を超えるようなら、途中で終わる人が出ます。

増やし方として選べない方法があります

見返りと引き換えに頼むこと

割引やおまけと交換に口コミを募る形は、Googleの口コミに関するポリシーで認められていません。二〇二六年九月時点の内容です。運用の前に、最新のポリシーを公式の案内でご確認ください。消されるだけでなく、情報全体の扱いに影響が出ることもあります。

また日本では、広告であることを隠した表示についての規制もあります。こちらは消費者庁の公表資料が出どころになります。依頼の文面を作る段階で、一度は目を通しておいてください。

評価の高そうな人だけを選んで頼むこと

満足している人にだけ声をかけて、そうでない人には言わない。この形も推奨されていません。声をかける基準は、機嫌や様子ではなく、来店の場面で固定してください。運用としても、そのほうが崩れません。

身内や自分の端末から書くこと

関係者による書き込みは認められていません。件数は増えても、内容が実際の来店と合わなくなります。読む人は、ほかの投稿と並べて見ています。

外注に出せる部分と、店に残る部分の分かれ目

私が受けている運用代行の中に、依頼の場面は入っていません

私は業務委託で、Instagramの運用代行とMEOの運用代行を受けています。実際にやっているのは、企画と台本の作成、編集の指示、投稿、月次の分析です。お客様に声をかける場面は、この一覧に入っていません。入れようがない、というのが正確です。その場にいるのは店の側だからです。

ですから「口コミを増やす」という依頼を丸ごと外に出すことはできません。外に出せるのは、案内の作成、届いた口コミへの返信の下書き、件数の集計、そして偏りが出たときの報告です。声をかける回数は、店に残ります。

見積もりが重くなる条件と、軽くなる条件

口コミまわりで作業量を動かしているのは、次のような条件です。金額の向きも添えます。

  • 拠点の数。増えるほど重くなります。同じ作業を数だけ繰り返すためです。
  • 届く件数。多いほど重くなります。返信は届いたぶんだけ発生します。
  • 返信を下書きまでにするか、投稿まで代行するか。投稿まで含めると重くなります。
  • 返信までの時間の約束。短くするほど重くなります。待機が必要になるためです。
  • 依頼の案内を作るところまで含めるか。紙の版まで作ると、初回だけ重くなります。
  • 件数の集計と報告を含めるか。含めると毎月ぶん乗ります。

反対に、拠点が一つで、届く件数が月にわずかで、返信の文面は店で決める、という形なら軽くなります。任せる範囲を先に削ると、見積もりも素直に下を向きます。

口コミの欄について、先に聞いておく言い方

提案書に「口コミ対応」とだけ書かれていたら、次のように分けて聞いてみてください。

  • 返信は、下書きまででしょうか。投稿までしていただけますか。
  • 届いてから返信までの目安は、何日でしょうか。
  • 低い評価が届いたとき、どちらが文面を決めますか。
  • お客様へ依頼する案内は、作っていただけますか。配るのはこちらでしょうか。
  • 件数の報告は、毎月の資料に入りますか。

この五つが埋まると、同じ言葉で書かれた見積もりでも、中身の差が見えます。

金額そのものについて

このサイトには、金額を掲載していません。条件ごとに変わるもので、一律の表にすると、使わない項目まで含んだ数字を見ていただくことになるためです。条件を伺ってからのお見積りになります。何で決まるのかは料金・お見積りのページに書いています。

止まっている段を1つに絞る、確かめる順番

ここまでの内容を、確かめる順に並べます。上から順に見て、最初に引っかかったところで止めてください。下の段から手を付けると、効かない作業が増えます。

  1. 先月、店から声をかけた回数を数える。記録がなければ、そこが原因です。数えていない状態では、増えたかどうかも判定できません。まず数え始めてください。
  2. 声をかける場面が、営業の中の一点に決まっているか。「気づいたときに」という決め方になっていたら、実際にはほとんど発生していません。
  3. その場面に立つ人が、誰なのか言えるか。役割名で止まっていたら、決め直してください。
  4. 言う文が1つに固定されているか。各自の言い方に任せている場合、言いにくい人の分が丸ごと欠けます。
  5. 書き込みの欄まで、何回触れば着くか自分で通す。回数が多いほど、段2で消えます。案内の置き方で短くできます。
  6. 何を書けばよいかの手がかりを渡しているか。渡していなければ、段3で止まっています。頼んだ数に対して、届く数が極端に少ないときは、ここが濃厚です。
  7. 届いた口コミに、返信が付いているか。返信がないと、次に書く人から見て反応のない場所に見えます。ここまで全部通っているなら、あとは回数の問題です。

この順で見ると、たいてい一段で引っかかります。二つ以上に見えるときは、上の段のほうから直してください。下の段の問題は、上が通っていないと現れないはずのものです。

この記事と近い話は 低評価の口コミへの返信例文|誰が書くかを決めてから文面を選ぶ/MEO対策は自分でやるか代行か|どっちかではなく、切れ目を決めて選ぶ/Googleビジネスプロフィールの使い方|直したあと、どこを見て確かめるか にも書いています。

まとめ

最初の質問に戻ります。店舗の口コミを増やすために何をどの順で確かめるか。答えは、声をかけた回数から数え始めて、依頼の場面、依頼する人、依頼の文、画面までの距離、書く材料、返信の有無という順に下りていくことです。止まっている段は、たいてい一つに絞れます。

そして、どこまでを外注に出せるか。案内の作成、返信、集計、報告は出せます。声をかける場面は出せません。私が受けている運用代行の中にも、その項目はありません。ここを分けたうえで見積もりを読むと、同じ「口コミ対応」という言葉の中身の差が見えるようになります。

ポリシーの話だけは、増やす工夫より先に確かめておいてください。見返りと引き換えに頼む形、良い評価だけを選んで頼む形、関係者が書く形は、いずれも選べません。二〇二六年九月時点の内容ですので、実際に運用を始める前に、公式の案内で最新の内容をご確認ください。

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