店舗のインスタでフォロワーが増えない|外注先を比べる前に、どの関門で止まっているか切り分ける

店舗のインスタでフォロワーが増えない|外注先を比べる前に、どの関門で止まっているか切り分ける

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店舗のインスタでフォロワーが増えないとき、多くの場合いちばん先に疑われるのは投稿の中身です。写真がよくない、企画がつまらない、そういう話になりやすい。

ただ、実際に運用していると、投稿の中身にたどり着く前の段階で止まっていることのほうが多いと感じます。そもそも人の画面に出ていない。出ているけれど一瞬で流されている。最後まで見てもらえたけれど、その人が「どこの店か」を分からないまま去っている。この3つは、どれも「フォロワーが増えない」という同じ見え方をします。

この記事が答えるのは、「フォロワーが増えないとき、どこで止まっているかをどうやって切り分けるか」という質問だけです。原因の関門を上から順に見ていく手順と、その関門ごとに外注先へ何を聞けばよいかを書きます。地図から来る流入の整備は別の記事の担当なので、そちらは Googleビジネスプロフィールの使い方|直したあと、どこを見て確かめるか をご覧ください。

先に結論:フォロワー数は、4つの関門を全部通った人だけが残す数字です

切り分けの順番はこうなります。

  1. そもそも、どれだけの人の画面に出ているか(到達)
  2. 出た人のうち、どれだけが見続けたか(視聴の維持)
  3. 見た人が、プロフィールまで来たか(遷移)
  4. プロフィールまで来た人が、フォローし続ける理由を見つけたか(受け皿)

上の関門を通っていない人は、下の関門に現れません

この順番には理由があります。下の関門には、上の関門を通った人しか到達しないからです。1日に数十人にしか出ていないアカウントでプロフィールの文言を練り直しても、動く数字はその数十人ぶんの中でしか動きません。

フォロワー数だけを見ていると、詰まっている場所が分かりません

フォロワー数は、4つの関門を全部通過した結果として最後に出てくる数字です。だから、フォロワー数だけを見ていても、どこが詰まっているかは分かりません。

逆に言うと、フォロワーが増えていない時期でも、上の関門の数字は動いていることがあります。到達が伸び始めているのに、フォロワーはまだ動いていない、という状態です。この状態を「効果が出ていない」と読むと、進みかけている打ち手を自分で止めることになります。

手応えのない期間を、失敗と読みかけたことがあります

引き継いだクライアントの案件を、コンセプトから作り直したことがあります。それが最近になって伸びました。ただ、伸びるまでの間、手応えは一切ありませんでした。やっている最中は、効いているのかどうか分からないまま進めていました。

手応えの無い時期がしばらく続いたあとで、急に来ました。だから今も、反応が無い期間をすぐに失敗とは思わないようにしています。これは根性論ではなく、上の関門の数字が動いてから、下の関門に届くまでに時間差があるという構造の話です。どのくらいの期間で判断するかについては SNS運用代行の契約期間|月数ではなく、期間中に何が積み上がるかで比べる にも書いています。

関門1:投稿が、フォローしていない人の画面に出ていますか

最初に見るのはここです。ここが小さいと、他のどこを直しても結果は変わりません。

フォロワー向けに配られる投稿は、届く人数に天井があります

店舗アカウントで最初に詰まるのは、たいていここです。フォロワーが少ない状態では、フォロワーに向けて配られる形式の投稿は、届く相手の数がそのまま少なくなります。フォロワー数が上限になるからです。

一方で、まだフォローしていない人に配られる形式の投稿は、フォロワー数と切り離して伸びることがあります。この差は、実感より大きいと思っています。私自身の運用でも、フォロワーに配られる形式を4本出して届いた数と、知らない人に配られる形式を1本出して届いた数を並べたとき、後者のほうが桁で大きくなったことがあります。フォロワーが少ないうちは、前者にどれだけ手をかけても、届く人数の天井が動きません。

数える場所は、リーチのうちフォロワー以外がどれだけかです

インサイトで見るのは「リーチしたアカウント数」と、そのうちフォロワー以外の割合です。フォロワー以外の割合が低いままなら、投稿の中身ではなく、配られ方の問題です。

判断できる回数が出ていないうちは、投稿の善し悪しを決めない

この数字が小さいまま止まっているなら、まだ投稿の良し悪しを判断できる段階にありません。判断できるだけの回数が出ていないからです。この段階で企画を作り直しても、たまたまの結果を原因と読み違えます。

この関門で外注先に確かめること

「フォロワーが少ない時期に、何の形式で、月に何本出す提案ですか」。この問いに本数と形式という数で答えられるかどうかで、この関門を意識しているかが分かります。

関門2:出たあと、見続けてもらえていますか

画面には出た。でも、すぐスクロールされた。この場合、届いた数は増えているのにフォロワーは動きません。

ここは深追いしすぎない場所です

視聴の維持をどこまで細かく読むかという話は、動画そのものの記事の担当です。ここでは「関門2で止まっているのかどうか」だけ判定して、次へ進んでください。詳しく追う必要が出たら リールの再生数が伸びない|外注先を比べる前に、上から順に切り分ける のほうで書いています。

判定は単純です。届いた数は前より増えているのに、保存も、プロフィールへの移動も、フォローも増えていない。この形なら、見られてはいるけれど途中で離れている可能性が高い、と読みます。

店舗の場合、冒頭に「何の店か分かる画」が入っていないことが多い

これは自分で撮っていて思うことです。作り手は店のことを知っているので、店の中の細かい部分から入りがちになります。ただ、見る人はその店を知りません。最初の一瞬に、何を売っている場所なのかが写っていないと、判断の材料が無いまま次へ送られます。

投稿の題材そのものが出てこない状態なら、これは関門2の話ではありません。店舗のインスタで投稿ネタがない|作る前に、切れている場所を上から順に探す のほうが近い話になります。

関門3:見た人が、プロフィールを開いていますか

最後まで見てもらえたのに、フォローされない。この場合に多いのは、そもそもプロフィールを見られていないというパターンです。

リーチとプロフィールへのアクセス数は、必ず並べて見ます

インサイトには、投稿からプロフィールに何人来たかの数字があります。リーチが伸びているのにここが横ばいなら、投稿を見た人が「このアカウントをもっと見よう」と思っていない、ということです。片方だけを見ていると、この差は見えません。

1本で完結している投稿には、次を見る理由がありません

これは投稿の質が低いという意味ではありません。その1本で話が閉じていて、続きを見に行く動機が残らないということのほうが多いと感じます。

商品の話だけで終わると、店に興味が向きません

1本の投稿が商品の紹介だけで完結していると、見た人はその商品について知って終わります。その先に「この店を見に行こう」という動きが生まれる余地がありません。

逆に、作っている人や、店の考え方が少しでも写り込んでいる投稿は、プロフィールへの遷移が起きやすくなります。人に興味を持たれると、その人がいる場所を見に行く動きが出るからです。

関門4:プロフィールに、フォローし続ける理由がありますか

ここまで通ってきた人が、最後に見るのがプロフィールです。

店舗のプロフィールで、いちばん抜けやすいのは「場所」です

店の名前とメニューは書いてあるのに、どこにあるのかが書かれていないアカウントを、けっこう見かけます。店舗アカウントをフォローする人の多くは、行ける範囲かどうかを最初に確かめます。ここが分からないと、フォローの判断そのものができません。

プロフィールに何を揃えるかは 店舗のインスタ、プロフィールの作り方|初めて来た人が迷う場所を順に消す のほうで、上から6段の手順にして書いています。

並んだ画面で、何の店か伝わるかどうか

プロフィールを開いたときに最初に目に入るのは、文章ではなく投稿が並んだ画面です。ここが揃っていないと、文章を読む前に離脱されます。揃えるというのは見た目をおしゃれにするという意味ではなく、並んだ画面を見たときに何を扱っている場所なのかが伝わるかどうかです。

増えているのに減っている場合は、フォロー後の投稿が原因です

フォロワーが増えないという相談の中に、実は増えているけれど同じくらい減っているケースがあります。フォローしたあとに流れてくる投稿が期待と違うと、静かに外れます。この場合、直す場所は入口ではなく続きのほうです。増えた数だけを見ていると気づけないので、期間を長めに取って純増を見ます。

4つの関門を、上から順に確かめる手順

ここまでの内容を、実際に手を動かす順番にしました。上から順にやってください。途中で当たった関門で止めて、そこを直します。下まで全部やる必要はありません。

手順1:直近30日のリーチしたアカウント数を出す

インサイトから、直近30日のリーチしたアカウント数と、そのうちフォロワー以外の割合を控えます。フォロワー以外がほとんどいないなら、ここで止めて関門1の対処に進みます。下の手順に進む意味がありません。

手順2:投稿を、配られ方の違いで分けて本数を数える

直近30日の投稿を「フォロワーに配られる形式」と「知らない人に配られる形式」の2種類に分けて数えます。前者に偏っているなら、その偏りが関門1の原因です。ここも、当たったら止めて構いません。

手順3:届いたのに反応が薄かった投稿を3本並べる

リーチは出ているのに保存もプロフィールへの移動も少なかった投稿を3本選び、視聴の落ち方を見ます。3本とも早い段階で落ちているなら、冒頭の作りが原因です。落ちる場所が3本ともばらばらなら、冒頭ではなく別の関門です。

手順4:リーチとプロフィールへのアクセス数を、同じ期間で並べる

この2つを同じ月で並べて、比率を見ます。リーチだけが伸びてこちらが横ばいなら、関門3です。ここまで来て初めて、プロフィールを直す価値が出ます。

手順5:自分のプロフィールを、店を知らない人の目で読み直す

場所、営業時間、予約や注文の方法。この3つが書いてあるかを見ます。書いてあっても、リンクの先が古いままになっていないかも確かめます。

手順6:フォロワーの増減を、増えた数ではなく純増で見る

30日でどれだけ増えたかではなく、増えた数と減った数の両方を見ます。減っている数が無視できない大きさなら、関門4の後半、フォローされたあとの投稿が原因です。

手順7:当たった関門を1つだけ選び、1か月変えない

いちばんやってしまいがちなのが、全部いっぺんに変えることです。同時に変えると、どれが効いたのか分からなくなります。1か月は同じやり方で続けて、数字の変化を見てから次を決めてください。

外注先を比べている段階なら、提案書のどこを見るか

ここまでが自分で確かめる話です。外注先を比べている場合、提案書の中で見る場所は変わります。

「フォロワーを増やします」だけでは、どの関門の話か分かりません

4つの関門のどこに手を入れる提案なのかが書かれていないと、比べようがありません。本数と形式が数で書かれているか、レポートに何の数字が載るかを見てください。提案書のどこを確かめるかは インスタ運用代行が怪しいかを見分ける|提案書の中で確かめられる7か所 に7か所に分けて書いています。今回の切り分けと合わせて使えます。

最初の数か月を、フォロワー数だけで評価する提案は材料が遅れます

フォロワー数は最後に動く数字なので、そこだけで評価すると、判断の材料が出るのが遅くなります。到達と、その内訳を先に報告する会社のほうが、途中で軌道修正ができます。

見積もりの金額が、何で変わるのか

比べている最中に必ず出てくるのが、見積もりの差です。ここでは金額そのものではなく、どの条件が動くと上がり、どの条件が減ると下がるのかだけを書きます。切り分けの話と地続きなのは、「どの関門に手を入れる契約か」で作業量が変わるからです。

制作の本数と、1本あたりの手間

いちばん大きく効きます。同じ月4本でも、静止画と短い動画では1本にかかる時間が違います。関門1を動かしたいなら、知らない人に配られる形式の本数が要るので、そのぶん上がる向きに働きます。

撮影に人が来るか、月にどれだけの時間か

移動と設営と撤収を含めた時間が、そのまま金額の向きに出ます。素材を店側で撮って渡す形なら下がりますが、その場合は撮る人と撮る時間を店側で確保する必要があります。

出張の有無と、拠点の数

拠点が増えると、撮影も投稿も確認もその数だけ増えます。距離が遠いほど1回の撮影に乗る移動時間が増えるので、上がる向きです。

企画と台本を、どこまで含めるか

「素材をもらって編集する」のか「何を撮るかを決めるところから受ける」のかで、別の商品になります。関門2の冒頭の作りに手を入れるなら、台本まで含む形が要ります。

分析とレポートに、どの関門の数字が載るか

数字を並べるだけなのか、どの関門で止まっているかの読み解きと、次に何を変えるかまで書くのかで、手のかかり方が変わります。この記事の切り分けを外注先にやってもらうなら、ここが含まれている必要があります。

媒体をいくつ頼むか

Instagramだけなのか、動画の長い媒体や地図まわりまで含めるのかで変わります。媒体ごとにどこへ重さが乗るかは SNS運用代行の費用相場|何で金額が変わるのかを、媒体ごとに読み分ける、Instagram単体の分解は インスタ運用代行の料金|見積もりの差がどこから来るのかを分解する にあります。

見積もりを、比べられる形にして取る

同じ条件を書いた1枚を作って、全社に同じものを渡す

拠点の数、撮影に出せる時間帯、月に欲しい本数と形式、確認する人の数。この4つを書いた紙を1枚作り、そのまま各社へ渡します。条件が揃っていない見積もりは、並べても比べられません。

内訳を、作業の単位で分けてもらう

「運用一式」で1行にまとまっていると、何が含まれているのか分かりません。制作、撮影、投稿、分析。この単位で分けてもらうと、他社と同じ欄で比べられるようになります。

含まれないものを、先に聞く

含まれるものより、含まれないもののほうが差が出ます。修正の回数、素材の受け渡し、契約が終わったあとの扱い。ここを先に聞いておくと、あとから追加で発生する作業が見えます。

条件を伺ったうえでのお見積りは、料金・お見積りのページからご相談いただけます。当社では拠点数と撮影の時間、そして月に作る動画の本数で組み立てています。

この切り分けが合う場合と、合わない場合

数字を控えられる状態なら、そのまま使えます

店舗を持っていて、インスタをある程度の期間続けていて、インサイトを開いて数字を控えられる。この状態なら、上の手順はそのまま使えます。

投稿数が10本に満たない段階では、まだ使えません

判断できるだけの回数が出ていないからです。この段階でどの関門が原因かを特定しようとしても、たまたまの結果を原因と読み違えます。

1か月で結果を出したい場合も、合いません

関門を1つずつ確かめる方法は、1か月に1つしか検証できない作りになっています。短い期間で判断したい場合は、そもそもこの進め方が合いません。

まとめ

店舗のインスタでフォロワーが増えないとき、どこで止まっているかをどう切り分けるか。答えは、到達、視聴の維持、プロフィールへの遷移、プロフィールの中身という4つの関門を、上から順に1つずつ確かめるということになります。

今日から使える判断材料を1つだけ挙げるなら、直近30日のリーチしたアカウント数のうち、フォロワー以外の割合を見ることです。ここが低いままなら、投稿の中身をどれだけ練っても、届く人数の天井は動きません。逆にここが動いているなら、フォロワー数がまだ動いていなくても、進みかけている可能性があります。

私自身、手応えが一切ない時期を通ってから急に伸びた経験があります。そのときも、途中で見ていたのはフォロワー数ではありませんでした。反応が無い期間をすぐ失敗と読まないというのは、精神論ではなく、見る数字を1つ上の関門に移すという具体的な話です。

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