店舗のインスタのハイライトは、どう作れば初めて来た人の役に立つのか。この記事では、この1つの質問に答えます。
先に答えを書きます。ハイライトは、お店の雰囲気を見せる飾りではありません。お客様に何度も聞かれることを、聞かれる前に答えておく棚として作ると役に立ちます。見た目をそろえる作業は、そのあとで十分です。
書いている私は、飲食の現場に10年いたあと、SNS運用代行のフリーランスとして独立しました。いまは業務委託で、Instagramの運用代行に入っています。担当しているのは企画と台本、編集の指示、投稿作業、月次の分析です。お客様の案件の中身はここには書けないため、この記事は具体的な事例ではなく、作り方と確かめ方を中心にしています。画面の名前は2026年10月時点のものです。Instagramの表示は変わることがあるので、操作に迷ったときは公式のヘルプで最新の情報を確かめてください。
先に答え:ハイライトは「何度も聞かれること」の置き場です
ストーリーズは消えても、ハイライトに入れたものは残ります
ストーリーズは、投稿してから24時間で見えなくなります。ハイライトは、そのストーリーズを選んでプロフィールの下に残しておく機能です。消すまで残り続けるので、プロフィールを開いた人がいつでも見られます。
つまりハイライトに入れたものは、24時間の告知ではなく、ずっと見られる案内として扱われます。ここが、作るときに考え方を切り替えるところです。
並べる順番より、何を入れるかで役に立つかが決まります
ハイライトの作り方を調べると、カバー画像の色をそろえる話がよく出てきます。見た目がそろうと、整ったお店に見えるのは確かです。
ただ、初めて来た人が知りたいのは、たいてい「何があるか」「いつ行けるか」「どう予約するか」といった具体的なことです。カバーがきれいでも、開いた中に答えが無ければ、その人はプロフィールを閉じてしまいます。だからこの記事では、中身の決め方から書いていきます。
ハイライトから手を付けてよい店舗、まだ早い店舗
提案書の作業一覧に、ハイライトの行が無い店舗
外注先の提案書を並べてみると、投稿の本数やストーリーズの回数は書いてあるのに、ハイライトについては何も書かれていないことがあります。この場合、ハイライトは誰の担当でもない作業になりやすいです。この記事は、そういう状況で比べている方に向いています。
ストーリーズをまだ一度も出していない店舗
ハイライトの中身は、過去のストーリーズから選びます。ストーリーズを出していないお店には、まだ選ぶ材料がありません。その場合は、ハイライトの形を整えるより先に、ストーリーズを出す流れを作るほうが先です。
プロフィール全体の組み立て(名前の行や自己紹介の行)がまだ決まっていない場合も、そちらを先に決めてください。ハイライトは、プロフィールの下に付いている部品の1つです。
ハイライトができるまでの仕組み
中身は、過去に出したストーリーズから選びます
作る方法は大きく2つあります。プロフィール画面のハイライトの列にある「新規」から作る方法と、ストーリーズを見ている画面の下にある「ハイライト」から足す方法です。どちらも、選んだストーリーズに名前を付けてまとめます。
ハイライトのために、新しくストーリーズを作って出すこともできます。案内用の1枚を作り、出した直後にハイライトへ入れる流れです。
アーカイブの保存が切れていると、選ぶものが残りません
過去のストーリーズを選べるのは、ストーリーズをアーカイブに保存する設定が入っているときです。この設定を切っていると、24時間が過ぎたストーリーズは選ぶ一覧に出てきません。
「前に出したはずの案内が見つからない」というときは、作り方より先にこの設定を確かめてください。設定の場所はアプリの改修で動くことがあるので、見つからないときは公式ヘルプで探すのが早いです。
カバー画像と名前は、あとから差し替えられます
ハイライトの名前とカバー画像は、作ったあとでも編集できます。最初から完璧に作る必要はありません。中身を先に決めて、名前とカバーはあとで整える順番で進めると、手が止まりにくくなります。
店舗のハイライトに入れる候補を、問い合わせから拾う
電話とDMで繰り返し聞かれていることを書き出す
候補を考えるとき、頭の中で「何を見せたいか」から始めると、お店が言いたいことばかりが並びます。おすすめは、ここ1か月ほどの電話、DM、店頭で聞かれたことを書き出すところから始めることです。
たとえば、次のような質問が何度も出ていないでしょうか。
- 駐車場はあるか、近くに停められる場所はあるか
- 予約はどこからできるか、当日でも入れるか
- 子ども連れや大人数で行っても大丈夫か
- メニューや施術の内容、所要時間はどれくらいか
- 定休日や臨時のお休みはいつか
2回以上聞かれたことは、ハイライトに置く価値があります。聞かれた回数が多い順に並べると、そのまま優先順位になります。
季節で入れ替わるものと、ずっと変わらないものを分ける
書き出した候補は、2つに分けておきます。行き方や予約の方法のように、ほとんど変わらないもの。季節のメニューやイベントのように、時期が来たら入れ替えるものです。
変わらないものは一度作ればしばらく持ちます。入れ替わるものは、作った日に「いつ外すか」まで決めておかないと、終わったあとも残り続けます。
1つのハイライトに、話題は1つだけ
「お知らせ」という名前のハイライトに、予約の案内と季節のメニューと臨時休業がまとめて入っていると、見る人は全部めくらないと目当ての答えにたどり着けません。
1つのハイライトに入れる話題は1つにします。名前を見ただけで、何が入っているか分かる状態が目標です。
作ったあとに崩れやすい場所
並び順は、お店の側で自由に固定できません
ハイライトの並び順は、手で好きな順に並べ替える形にはなっていません。中身を足したハイライトが先頭のほうへ動く仕組みになっています(2026年10月時点の動き。変わることがあるので、公式ヘルプで確かめてください)。
そのため、季節のメニューを足すたびにそれが先頭に来て、いちばん聞かれる「予約の方法」が後ろへ押し出される、ということが起きます。先頭に置きたいものがあるなら、そのハイライトに最後に手を入れる、という順番で更新するのが現実的です。
閉店日や終わったキャンペーンが、残り続けます
ハイライトは消すまで残ります。終わったイベントの告知、変更前の営業時間、もう出していないメニューの写真が、ずっと見られる状態になります。
ストーリーズとして出したときは正しかった情報でも、ハイライトに残った時点で、あとから来た人には「今の案内」として読まれます。ここが、作る作業より保つ作業のほうが手間になる理由です。
持ち帰れる手順:ハイライトが役に立っていない原因を上から切り分ける
すでにハイライトがあるのに、同じ質問がDMや電話で減らない。そう感じたら、次の順番で上から確かめてください。上の段で引っかかったら、その下を見る前にそこを直します。
切り分け1:ハイライトの名前だけで、中身が想像できるか
プロフィールを開いて、カバー画像を見ずに名前だけを読んでください。「info」「menu」のような英語や、お店の中だけで通じる呼び方になっていないでしょうか。初めて来た人が名前で中身を想像できなければ、開かれません。
切り分け2:いちばん聞かれる答えが、最初の画面に見えているか
スマホでプロフィールを開いたとき、横にスクロールせずに見えるハイライトの中に、いちばん多い質問の答えが入っているかを見ます。並び順のくせで後ろへ押し出されていれば、それが原因のことがあります。
切り分け3:中身の1枚目で、答えが出ているか
ハイライトを開いた1枚目が、店内の雰囲気の写真や「いつもありがとうございます」で始まっていないかを見ます。質問の答えは1枚目に置き、補足を2枚目以降に回します。
切り分け4:今日の時点で、事実と違う1枚が混ざっていないか
全部のハイライトを最後までめくり、今日の時点で事実と違うものが無いかを確かめます。営業時間、定休日、予約の方法、メニュー、終わったイベントの順に見ると漏れにくいです。1枚でも古い情報があると、ほかの案内まで信用されにくくなります。
切り分け5:見たあとの次の一歩が、ハイライトの中に書かれているか
予約の方法を案内したハイライトを見終えた人が、次に何をすればよいかが書かれているかを見ます。「プロフィールのリンクから予約できます」のような一文が無いと、知りたいことは分かっても、そこで止まってしまいます。
この5段は、ハイライトの全部を作り直す前に、1つずつ確かめられる順番になっています。今日10分あれば、切り分け1と4は見終えられるはずです。
外注先にハイライトを任せるとき、見積もりで確かめること
「作る」と「保つ」を、別の行で書いてもらう
ハイライトの仕事は、最初に作る作業と、そのあと古い情報を外して入れ替える作業に分かれます。見積もりに「ハイライト作成」とだけ書かれている場合、入れ替えまで含むのかを聞いてください。
含まれていなければ、保つ作業はお店の側に残ります。入れ替えの頻度や、季節のものをいくつ持つかが増えるほど、外注先の作業は増え、見積もりも重くなる向きです。具体的な金額は条件によって変わるため、当社では料金・お見積りのページで、条件を伺ってお見積りしています。
素材の撮影と、事実の確認は誰がするか
ハイライトに入れる案内は、営業時間や予約の方法といった事実そのものです。外注先は、お店から聞いた内容をもとに作ります。変わったことをいち早く知っているのはお店の側なので、「何かが変わったら、誰がいつ外注先に伝えるか」を契約の前に決めておくと、古い案内が残り続けるのを防げます。
あわせて、案内用の写真を外注先が撮りに来るのか、お店が撮って渡すのかも確かめてください。撮影に来る回数と時間も、見積もりを動かす条件の1つです。
この記事と近い話は 店舗のインスタ、プロフィールの作り方|初めて来た人が迷う場所を順に消す/インスタで予約が増えない|予約台帳の側から原因を切り分ける にも書いています。
まとめ:ハイライトは、聞かれる前に答えておく棚です
店舗のインスタのハイライトは、どう作れば役に立つのか。答えは、お客様に何度も聞かれることを書き出し、1つのハイライトに1つの話題で置くことです。
作るときは、アーカイブの保存設定を確かめてから、問い合わせの多い順に候補を決めます。作ったあとは、並び順のくせと古い情報の残りに気を付けます。効いていないと感じたら、名前、最初の画面、1枚目、事実の新しさ、次の一歩の順に上から確かめてください。
外注を考えている場合は、見積もりの中でハイライトを「作る」作業と「保つ」作業が分かれて書かれているかを見てください。この2つが分かれていれば、どこまでを任せて、どこからをお店で持つのかを判断できます。
ご相談はこちら
30分の無料相談で、現在のアカウントを見たうえで必要な範囲をお伝えします。その場での契約はお願いしていません。
そこまでではない、まず1つだけ聞いてみたいという場合は、公式LINEからどうぞ。24時間以内にお返事します。営業や一斉配信はしません。

